教育の特色

「教養と感性」「知識と能力」を身につける。

文化の力、デザインの力で社会貢献し、実務型の人材を養成することを目指しています。すべての学生が学部・学科の枠を越え、幅広い教養と独創的な感性を育むカリキュラムを学びの基礎としています。

6つの学びの特色

1. SUAC生としての基礎づくり

導入教育

SUACならではの体験科目と専門教育につながるリテラシー科目で学びの基礎を身につけます。

文化芸術体験演習

少人数編成で、日本の伝統文化などの体験を通して、知性と感性を養います。
授業内容/茶道 4回 狂言 4回 写真 2回 俳句 2回

学芸の基礎

学びの基礎となるリテラシー(読み、書き、情報活用能力)を身につけ、論文作成やプレゼンテーション等、社会で役立つ実践的スキルを 磨きます。
SUACの導入教育の概念図。文化芸術体験演習と学芸の基礎をともに学んで、SUAC生としての個性を身につけます。

2. バランスのとれた知識を

教養教育

幅広くものごとを捉える視野の広さを身につけます。先人たちの世界観や方法論に加え、最先端の研究事例を学び、実社会とのつながりを踏まえた授業を展開します。伝統的な学問分野「人文科学・社会科学・自然科学」に、SUACの特性である「芸術・デザイン」を加え、特色のある教養教育を実現します。専門分野との関連性を踏まえた俯瞰的な教育を行うこと。これがSUAC独自の専門教養です。
SUACの教養教育の概念図。伝統的な学問分野「人文科学・社会科学・自然科学」に、SUACの特性である「芸術・デザイン」を加えた教養教育を実現しています。

3. 充実した学びの中で専門性を深める

専門教育

文化政策学部では、学部学生が共通して履修できる「学部科目」をさらに充実。文化・芸術、政策・マネジメント、情報・リテラシー、観光分野をより幅広く学ぶことができます。デザイン学部では、広い視野でデザインの世界を理解した上で、より深く専門性を追求していきます。

4. 社会の中で役立つ力を

実践教育

卒業後の進路開拓にもつながる実践的なカリキュラム。実社会の課題を見つけ解決する方法を学ぶ「企画立案演習」、現場に飛び込み体験を通して地域課題への理解を深める「地域連携演習」、リサーチを踏まえた自らのテーマをもって現場で主体的に実践・提案する「自主課題演習」の科目があります。
SUACの実践教育の概念図。1年次の「テーマリサーチプロジェクト」と「地域連携実践演習」、2年次の「テーマ実践演習」をもとに、地域志向の卒業研究・卒業制作を行います。

5. 国際的に活躍するために

外国語教育

国際社会で力を発揮するためには実践的な語学能力と幅広い文化的知識が必要です。英語と中国語の特任講師が常駐する「英語・中国語教育センター」と連携して、外国語教育を強化し、各種検定・語学留学が単位認定の対象となるほか、フランス語、イタリア語、ドイツ語、インドネシア語、ポルトガル語、韓国語などが学べます。
SUACの外国語教育の概念図。「スキル向上」「異文化理解」「学習支援」の3つの柱から成り立っています。

6. 一人ひとりに目の行き届いた4年間

少人数教育

語学や情報処理など、多くの科目で少人数のクラス編成による教員と学生の対話、コミュニケーションを重視した環境を用意しています。一人ひとりの学生を尊重し、個々の自由な発想を導き出す、きめ細かな指導を行っています。このような少人数教育により学生は学びを深め、専門性を高めることができます。

文化政策学部×デザイン学部。
コラボレーションによる豊かな学び

文化政策×デザイン 学部・学科・学年を超えて社会とつながる。文化政策学部の円とデザイン学部の円が重なり、2学部の融合性を表現している図。。
静岡文化芸術大学の学生たちは、専門分野を深めていく学びだけではなく、学部や学科、学年の枠を超えて、様々な企画やプロジェクトに取り組んでいます。実践演習のような授業としてのプログラムはもちろん、学生たちが自主的に活動するユニットが多いのも本学の特長です。様々なコラボレーションを通して、自分とは違う感性に触れ、今まで知らなかった考え方に出会う。お互いを刺激し合う創造的な学びが、たくさん待っています。

1.トルコ・イズミル経済大学との産学共同事業 国際デザインワークショップ

企業×SUAC×イズミル経済大学(トルコ)

文化的背景、専門性、性格、身体能力、あらゆる個性を融合した国際デザインチーム

デザイン学部生と文化政策学部生が、トルコ・イズミル経済大学のデザイン学部生とともにそれぞれの視点や専門性を生かしながら、トルコ・ボドルム地域の新しい価値を創出するボートチャータービジネスのデザイン提案を行いました。1週間のワークショップでは言葉だけでなくスケッチやアクションを使った熱い意見交換が繰り広げられ、エーゲ海クルーズ体験とともに忘れられない思い出となり、両学学生の間に深い絆が生まれました。このワークショップは、開始前からトルコの全国メディアで取り上げられ、ワークショップ中の様子もテレビや新聞などで報じられました。
イズミル経済大学デザイン学部生とともにビジネスデザイン提案のプレゼンをしている画像

2.少しでも患者さんの療養環境を良くしたい
ホスピタルアート プロジェクトしずおか (HAPS)

病院×アーティスト×企業×SUAC

両学部の学生がそれぞれの得意分野を活かしてアーティストと一緒に活動を企画

病院での文化・芸術活動を意味する「ホスピタルアート」。患者さんの療養環境をより良くすることを目的に日本全国でさまざまな活動が展開されています。2014年から始まったHAPSの活動では、患者さんが毎日を過ごす「日常」としての病院のあるべき姿を考えながら、患者さんやご家族、病院職員さんが一緒に参加できるものづくりワークショップや院内展覧会などの活動を行っています。学生だからこそできる活動、ひとときでも病気のことを忘れ、医療以外のつながり、コミュニケーションを持てるような取り組みを進めています。これらの活動は県内外の複数の企業からの寄付に支えられています。
ホスピタルアート プロジェクトしずおか (HAPS)画像。

3.大手企業の開放特許を活用した斬新な商品アイデアを創出
知的財産活用ビジネスアイデア大会

学生有志×産学官金の地域支援機関

デザイン学部生が制作した美しい資料で、文化政策学部生が発表

静岡県等が主催する「知財活用アイデアプレゼン大会」は、大手企業や静岡県工業技術研究所の保有する未活用特許を題材にビジネスプランを提案し、中小企業の新商品・サービス開発に繋げる取組みです。SUACからは、文化政策・デサイン両学部生による混合チームが出場。2017年度から2年連続で「最優秀賞」を受賞しました。考案されたアイデアは、大学の教員や社会人聴講生、また地元企業や金融機関の職員から経験則に基づいた実践的なご意見をいただきさらにブラッシュアップ。最終提案としてまとめていきました。
知的財産活用ビジネスアイデア大会のミーティングの様子