教育・研究

2023年06月30日

「博物館情報・メディア論」にて本学と浜松市楽器博物館との共同企画が始まりました

静岡文化芸術大学は、国内唯一の公立楽器博物館である浜松市楽器博物館と連携し、大学生の若者目線で若い世代に向けた同館の魅力を発信するプロジェクトをスタートしました。
プロジェクトの名称は「SUAC×浜松市楽器博物館『おんせん♪プロジェクト』(略称おんプロ)」。「音(おと)」を「千人(1000人)」に、「宣伝(せんでん)」することを 目標に、多くの人たちに楽器博物館の魅力、楽器の魅力を伝えていきます。
 
さまざまな世界の楽器が展示されている浜松市楽器博物館館内の画像
浜松市楽器博物館は、1981年より浜松市が進める「音楽のまちづくり」の一環として1995年4月に設立された我が国初の公立楽器博物館で、博物館法に定める博物館相当施設です。世界全域の楽器と楽器に関する資料を収集・保存し、調査・研究をおこない、世界の楽器を偏りなく同じ目線で平等に展示し、さまざまな活動を通して、楽器や音楽とその文化についての、人々の認識と理解を深めることを目的としています。
公益財団法人浜松市文化振興財団(浜松市の外郭団体)が指定管理者として施設の管理運営を担っています。

SNSの特性を生かした広報

プレゼンテーションを行う学生たちの様子
プロジェクトのメンバーは、博物館学芸員資格の取得を目指して養成課程を履修している学生たち。浜松市楽器博物館が運営管理する4つのSNS(Twitter、Facebook、Instagram、YouTubeチャンネル)で、学生たちが作成したコンテンツが投稿されます。プロジェクトの開始に先立ち、「博物館情報・メディア論」(担当:田中裕二准教授)にて、浜松市楽器博物館の鶴田雅之館長を講師に招き、使用するSNSごとに4つのチーム分かれ、どのような広報を行っていくかプレゼンテーションを行いました。
 
プレゼンテーションでは、各SNSの機能特性やユーザーなどの分析を踏まえ、運用の方針やコンテンツの提案がありました。ハッシュタグの活用や編集の工夫も加えながら、主に若い世代にアプローチする方策を述べていきます。
4つのチームの提案に対し、鶴田館長、そして同館で広報を担当する職員からフィードバックをいただきました。職員では思いつかない学生ならではの提案に賛同いただく一方で、SNSのリスクも理解しながら積極的に取り組んでほしいというお話もありました。
フィードバックをする楽器博物館職員の方々
楽器博物館鶴田館長
浜松市楽器博物館 鶴田館長

浜松市楽器博物館での初取材

展示準備を取材する学生たちの様子
「おんプロ」は、浜松市楽器博物館の全面的な協力により、普段は公開していない特別展や関連イベントの準備段階やリハーサルなどの舞台裏も取材します。まずは特別展「どうする江戸の音楽」(2023年7月1 日から12月12日開催)の展示準備の様子を学生たちが取材しました。
準備作業の様子は一般のお客様がなかなか見られない珍しい光景。スマートフォンやカメラを構えた学生たちは、思い思いに撮影を行いました。
展示準備を手伝う学生の様子
展示準備を手伝う学生の様子
取材の合間には、展示準備を手伝うこともあり、普段の座学では学ぶことのできない作業を経験したり、職員の方々と交流したりと、学生にとって現場を知る良い学びの場となっています。
楽器博物館で取材を行う学生たちの様子

浜松市楽器博物館SNSアカウント

浜松市楽器博物館のSNSアカウントでは、「おんプロ」による投稿がスタートしています。
今後の投稿にもご期待ください。

発行部署:企画室