教育・研究

2023年07月05日

静岡県の治水事業「麻機遊水地整備」の学生ワークショップによるデザイン活動を行いました

静岡県の治水事業、麻機遊水地整備に関して、学生ワークショップによるデザイン活動を行いました。 デザイン提案4案は、川勝県知事にプレゼンテーションを行いました。
麻機遊水地を望む景色

麻機(あさはた)遊水地は、静岡市を流れる巴川の治水の一環として、大水の際の河川水、雨水の一時的な貯留を行う地域をいいます。整備された遊水地には、湿原性の植物などが蘇り、昆虫、野鳥、魚、両生類などの生物も多く見られます。

このワークショップでは、遊水地の魅力向上と周辺住民や医療関係者の憩いの場になる水辺空間整備のためのデザインとして、静岡県交通基盤部河川海岸整備課や建設コンサルタントと現場調査や検討案の議論を経て、デザイン提案をまとめました。6月21日には川勝静岡県知事に向けてプレゼンテーションを行いました。
静岡県知事にプレゼンテーションを行う様子
県知事と担当教員、参加学生の集合写真

礒村教授からのコメント

今回の提案対象は、遊水地の中心にあるエントランスゾーンでしたが、静岡市全体との関係性や周辺の遊水地ゾーンとのつながりを持つ、広がりのある提案を行いました。デザインの領域としてはランドスケープデザインと言えるもので、学生たちはデザイン検討や展開を繰り返しながら、4つの特徴ある提案ができたと思います。治水事業は息が長いですが、4案を融合しながら治水事業に反映していく予定です。
担当教員:寒竹伸一特任教授(大学院デザイン研究科)、礒村克郎教授(大学院デザイン研究科、デザイン学部デザイン学科)
参加学生(デザイン学科):井川結理、菊地彩音、瀬戸里菜子(以上、建築・環境領域4年)、佐藤みのり(デザインフィロソフィー領域4年)、鈴木翔太(建築・環境領域卒業生)

発行部署:企画室