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教育・研究

2023年08月30日

国際交流と多文化共生についてフランスからの学生、川根本町関係者との意見交換を行いました(国際交流・多文化共生ワークショップ)

多文化共生や多文化コミュニケーションについて、本学教員・学生とフランスからの学生・川根本町関係者が意見交換をするワークショッ プが、2日間にわたって開催されました。

静岡県では2022年度から取り組む川根本町での多文化共生の地域づくりを進めています。少子高齢社会・人口減少により、今後、深刻化が懸念される経済規模の縮小や労働力不足などの課題に対応するため、静岡県では県内で働く外国人材を取り込み、地域住⺠との共生や地域活性化に寄与する「外国人材のための第二の故郷」づくりを推進。これまで県と川根本町、地元企業等が協働して、スポーツや料理での交流、小学校での授業など、様々なイベントを実施してきました。

本事業の一環として8月にフランスの大学で学ぶ外国人学生2名が川根本町に滞在することから、川根本町とのつながりがあった藤井康幸教授(文化政策学科)に依頼があり、今回のワークショップが実現しました。
国際交流・多文化共生ワークショップで佐伯准教授が講義を行う様子
フランスから来日したのは、フランス国立応用科学院リヨン校で学ぶエルネスト・アムルーさんとアダ・コレアス・ジルさん。アダさんはスペインの出身です。本学からは藤井ゼミに所属する学生と多文化共生に興味を持つ国際文化学科生の延べ9名が参加しました。冒頭の自己紹介は、本学学生が英語やフランス語で挨拶するなど、和やかな雰囲気で始まりました。

1日目には、佐伯康考准教授(本学国際文化学科)と藤井康幸教授による日本の移⺠政策や多文化コミュニケーションについての講義や、一般社団法人日伯交流協会事務局⻑の児玉哲義氏、NPO法人フィリビノナガイサの松本義一氏によるゲスト講演などのほか、本学学生が行う地域の外国ルーツの生徒に対する学習支援の活動報告がありました。

報告をした3名の学生たちは、浜松市や湖⻄市に在住するブラジル人をはじめとする在日外国人の子どもたちに、放課後に学習支援活動を行っています。支援の様子や活動を通して感じた課題などを発表しました。学生たちの発表や質疑応答はすべて英語。日頃の語学学習の実践の場にもなりました。
国際交流・多文化共生ワークショップの学生発表の様子
フランス人学生2名の発表

エルネストさんとアダさんは、自国の国際交流・多文化共生の状況を紹介。また、川根本町を訪れた時の印象や、今後必要と考える取り組みについて発表しました。

2日目は浜松市楽器博物館の見学や磐田市の多文化共生担当部署の訪問など、充実したプログラムで行われた本ワークショップ。短い時間でしたが互いの文化を理解し、自国を振り返る機会となりました。
ワークショップ参加者での集合写真

発行部署:企画室