教育・研究

2025年11月21日

官学連携による障害者文化芸術支援ワークショップ 「筆で大きな字を書こう」を開催しました

ワークショップ参観者の集合写真

本学文化政策学部 小林淑恵研究室は、 静岡県障害者文化芸術活動支援センター「みらーと」西部拠点との官学連携事業として、 障害のある方と本学学生が協働で創作活動に取り組む ワークショップ「筆で大きな字を書こう」を11月15日(土曜日)に本学自由創造工房で開催しました。

本取り組みは、県が進める障害者の文化芸術活動支援と、本学の文化政策・福祉・芸術支援に関する教育研究を結びつけ、 地域社会における文化的包摂の推進を図るものです。
当日は、10代から30代の参加者9名とそのご家族のほか、本学卒業生も参加し、行政・大学・地域が連携した学修・交流の場となりました。

活動内容

今年度は、「パプリカ」の歌詞を書の題材とし、 参加者が一文字ずつ大きく筆を運ぶ活動から始めました。
墨の濃淡、筆致の強弱、文字の配置などにおいて、 各自の表現が明確に表れ、紙面には多様な造形が展開されました。

また、参加者の中には、障害者アート分野で受賞歴を有する作家もおり、 後半はその方を中心に、文字の間に自由な絵画表現を加える時間となりました。
創作のプロセスが共有されることで、会場には活気と一体感が生まれました。

秋の柔らかな日差しが差し込む工房において、約2時間にわたる活動を通し、 学生は障害のある参加者と関わりながら、 アート活動を通じた、非言語的なコミュニケーションの力について 実践的な学びを深めました。

今後の展望

本ワークショップは、行政・大学・地域・卒業生が協働して場をつくる 官学連携の取り組みとして、誰もが安心して創作に参加できる 文化的包摂の実現に寄与するものです。

今後も本学は、地域との連携を強化し、 多様な人々が出会い、学び、創造する機会の創出を通じて、 教育・研究両面から社会に貢献してまいります。

ワークショップの様子
ワークショップでの作品

発行部署:企画室