教育・研究

2026年04月28日

デザイン学科 松田達准教授が2026年日本建築学会教育賞(教育貢献)を受賞しました

本学デザイン学科の松田達准教授が、2026年日本建築学会教育賞(教育貢献)を受賞しました。

日本建築学会教育賞(教育貢献)とは、一般社団法人日本建築学会が設ける賞のうち、近年中に会員により実践され、建築教育の発展に貢献した教育プログラム・教材等の業績について表彰するものです。

今回の受賞は、松田准教授が長年参画してきた「歴史的空間再編コンペティション」を通した教育貢献について評価されたものです。

歴史的空間再編コンペティションは2012年から毎年金沢で行われている、全国の建築学生が作品を応募し、展示、審査、講評などを行うイベントです。コンペティションの様子は、YouTubeやアーカイブ冊子などを通して、誰でも見ることができるようになっています。

松田准教授は14年前のイベント立ち上げ時から現在まで、審査員、シンポジウム司会、また顧問として、学生が「競い合うと同時に学び合う場」を創出してきており、こうした活動が評価されて今回の受賞に至りました。

歴史的空間再編コンペティション2025フライヤー(表面)
歴史的空間再編コンペティション2025
フライヤー(表面)
歴史的空間再編コンペティション2025フライヤー(表面)
 
フライヤー(裏面)
アーカイブ冊子表紙(2019年)
アーカイブ冊子表紙
(2019年)

歴史的空間再編コンペティションの様子 

「歴史的空間再編コンペティション」会場の様子
「歴史的空間再編コンペティション」会場での学生の様子
「歴史的空間再編コンペティション」模型が並ぶ会場の様子
「歴史的空間再編コンペティション」学生たちのプレゼンの様子

受賞コメント

この度、私たちがこれまで金沢にて長年取り組んできました活動に対し、「歴史的空間再編コンペティションを通した教育貢献」として、2026年日本建築学会教育賞(教育貢献)を授けて頂けたことは大変光栄です。

この賞は金沢工業大学の宮下智裕先生、東京科学大学の塚本由晴先生とともに受賞しておりますが、実際にはこのコンペは金沢市、学生団体SNOU、一次審査を行って頂いている金沢の建築関係者、実行委員会を構成されている学術関係者の皆様らと一緒につくり上げてきたもので、多くの方々とともに頂いた賞になります。

これまで審査に来て頂いた建築はもちろん様々な分野の先生方、このコンペにこれまで応募頂いた多くの学生の皆さん、そして御支援を頂いている数多くの企業、さらには地元のデザイナーや工芸作家の方々など、本コンペに関わって頂いたすべての方々に心より御礼申し上げます。

本コンペにとって、金沢という場所は重要です。ここから「歴史的空間」がテーマとなり、都市や地域、そして集落や離島といった場所に対しても、その場所の持つ歴史と可能性を深く問い続けてきました。重層的な歴史的空間を有する金沢に集まりつつ、毎回、実に長い議論によって審査を行ってきました。

またコンペと同時にシンポジウムを行う、街を歩く建築ツアーを行う、学生が自作を語るなど、様々なイベントも同時に行ってきました。そしてこうした活動は初期からアーカイブされてきましたが、いまでは毎年立派な冊子が出来上がるようになりました。こうした記録化もコンペ自体の歴史を積み重ねていくための重要な試みだと思っています。

歴史的空間を切り口とした新たな設計の可能性を探求すること、建築という領域を様々な領域と交差させること、あるひとつの都市から全国に発信するムーブメントを起こしていくことなど、本コンペの取組は実に多様です。今回の受賞は、こうした試みのさらなる前進を促して頂いたことと思っております。

本コンペが、建築や都市を学ぶ学生が活躍できる舞台のひとつとなっていれば、心より嬉しく思います。今後も足を止めることなく、新たなる展開ができますよう、引き続き努力を続けて参りたいと思いますので、今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

そして学生の皆さんには、少し遠い場所になりますが、ぜひ一度金沢に来て、このコンペの熱い議論、金沢という街の素晴らしさ、全国の学生との交流を体験して頂ければと思っています。コンペへの応募はもちろん、まずは見学に来るだけでも、この熱狂を共有することができると思います。さらには自分が本当に行いたいことを見つけるヒントを得ることができるかもしれません。ぜひ大学から一歩外に出て、新しい経験を得てみてください。

発行部署:企画室