教育・研究
2026年06月02日
生成AIおよび自動化ツールを活用した絵本制作プロセスに関する実証研究を行いました
本学では、学外機関と連携し、共通課題に取り組む共同研究を実施しています。
その一環として、株式会社VoiceCast様から依頼を受け、デザイン学部のかわこうせい教授が、絵本制作の各工程に生成AIおよび自動化ツールを導入した研究を行いました。
その一環として、株式会社VoiceCast様から依頼を受け、デザイン学部のかわこうせい教授が、絵本制作の各工程に生成AIおよび自動化ツールを導入した研究を行いました。

従来手法(左)と新手法(右)の制作時間の比較
従来、絵本制作には多くの時間と労力が必要とされてきました。
本研究では、手描きによる従来手法とAIを取り入れた新たな制作手法を比較し、絵本制作の各工程および制作プロセス全体を検証しました。
15点のイラストで構成される絵本1冊を対象に分析した結果、AIを活用することで制作時間が約2160時間から約320時間へと削減され、全体で約85%の時間短縮が確認されました。
本研究では、手描きによる従来手法とAIを取り入れた新たな制作手法を比較し、絵本制作の各工程および制作プロセス全体を検証しました。
15点のイラストで構成される絵本1冊を対象に分析した結果、AIを活用することで制作時間が約2160時間から約320時間へと削減され、全体で約85%の時間短縮が確認されました。
特に、アイデア出しや下描きといった初期段階では大きな効率化が見られ、短時間で多くの試行錯誤が可能となりました。
一方で、作品を完成させるためには、人が細かな調整や最終判断を担う工程が不可欠であり、仕上げに多くの時間を要することも明らかになりました。
一方で、作品を完成させるためには、人が細かな調整や最終判断を担う工程が不可欠であり、仕上げに多くの時間を要することも明らかになりました。

従来手法(左)と新手法(右)によるイラスト比較
この研究の特徴は、単なる効率化にとどまらず、人の役割が変化した点にあります。AIが画像生成などの工程を担う一方で、人は美的判断や物語構成、表現の統合といった本質的な創造活動に重点を置くようになりました。
これにより、制作負担を軽減しながら、より質の高い表現に集中できる可能性が示されました。
これにより、制作負担を軽減しながら、より質の高い表現に集中できる可能性が示されました。
かわこうせい教授のコメント
AIは制作の一部を担うことで、創作の核である「考える・選ぶ・表現する」ことにより多くの時間を使えるようにします。本研究は、絵を描くという行為そのものを見直す契機となりました。
共同研究概要
「絵本の制作フローにおけるAI活用の可能性について」
【共同研究先】 株式会社VoiceCast
【担当教員】 かわこうせい教授(大学院デザイン研究科、デザイン学科)
【協力学生】 デザイン学部4年生1名、3年生3名
【担当教員】 かわこうせい教授(大学院デザイン研究科、デザイン学科)
【協力学生】 デザイン学部4年生1名、3年生3名
本研究論文は、ArXiv公開リポジトリにてご覧いただくことができます。
発行部署:地域連携室
