イベントレポート

2022年12月02日

浜松市楽器博物館との連携イベント「文芸大生と学ぶ世界の楽器」が開催されました

浜松市楽器博物館と本学の連携の一環として、芸術文化学科の3名の学生が、小学生とその保護者を対象にしたイベントを浜松市楽器博物館にて開催しました。
大学生が全体に説明をしている画像

開催概要

【日時】2022年10月30日(日曜日)(1)午前11時から午前11時45分 (2)午後2時から午後2時45分
【会場】浜松市楽器博物館
【対象】小学生(小学3年生以下は保護者同伴)
【プログラム】(1)4つの楽器の関係性を探そう
       (2)スーホの白い馬と馬頭琴
       (3)きらきら星の演奏-アンクルンで合奏しよう
【主催】浜松市楽器博物館、静岡文化芸術大学
このイベントは、本学文明観光学コースの授業に楽器博物館の方をゲスト講師としてお招きしたことをきっかけに企画されたもので、企画に携わった学生が過去に体験したお寺での類似イベントをもとに、世界各地にある特徴的な楽器について、楽器そのもののことや奏法だけでなく、その楽器が成立するに至った文化的な背景を、身体や感覚を十分に使って楽しみながら知ってもらう内容としました。
本番では、子供たち、保護者、楽器博物館職員そして学生が対等な目線で触れ合えるよう、ござを敷き楽器をすぐに触れられる位置に配置しながら車座になり、手作りのネームプレートを作成するなどしながら交流を促進しました。
まず、眼前の楽器を見て感じたことを何でも話してもらう機会を作りました。自らの頭で考えたクリエイティブな発想は、運営にあたった学生の想像をも凌駕する内容でした。子供たちから出た意見を踏まえながら、各楽器にまつわるエピソードとして文化的な背景を説明し、楽器に対する興味と理解を深めていきました。
楽器を見て感じたことを話す子どもたちの画像
子どもたちが大学生から説明を受けている画像
馬頭琴の演奏体験をする画像
次に、「スーホの白い馬」の朗読と馬頭琴の演奏体験をしてもらいました。この物語は国語の教科書にも取り上げられているもので、作中に出てくる馬頭琴に実際に触れることで小学校での学びとリンクさせることができました。
きらきら星を演奏する子どもたちの画像
最後にアンクルンで「きらきら星」を合奏しました。演奏を通し未知の楽器を弾けたという達成感や成功体験を得ることで、今後様々な楽器に興味を持ってもらえるような機会となったのではないでしょうか。
各回ともに参加した子供たちからは「楽しかった」という感想が聞かれました。

学生からのコメント

時盛ねねさん(芸術文化学科3年)
「世界には私たちの知らない楽器が沢山ある」そのことを子供たちに知ってもらい、少しでもこれからの興味や学びのきっかけになればという思いで取り組みました。子供たちを対象に私達のコンセプトを伝えることはとても難しかったですが、当日は私自身もとても楽しむことができました。また、子供たちのアドバイスからワークショップについて多くを学ばせていただきました。
住友花南さん(芸術文化学科3年)
当日は、子供たちと楽器を通してコミュニケーションをとる中で、沢山の笑顔を見ることができとても嬉しかったです。同時に、楽器博物館の職員の方の助けがあり成り立った部分も多く、ひとつの企画を遂行する難しさも感じました。参加者の年齢層に合った企画のテーマ設定、本番での空間づくり、職員の方から頂いたフィードバックやワークショップ中の立ち振る舞いなど新たに学んだことを忘れずに、これからの活動に活かしていきたいです。
岡崎心優さん(芸術文化学科3年)
楽器や音楽の文化的な背景はもちろん、音楽の楽しさや奥深さなど子供たちに伝えたいことが山のようにある中で、どうやって嚙み砕いて伝えていくかということに注力しました。子供たちにとって、今後の音楽ライフがより豊かになってもらえれば幸いです。今回は楽器博物館の職員の方の大きなお力添えを頂きました。この経験を生かして、私自身も自力でワークショップが開催できるようスキルアップしていきたいと思います。

浜松市楽器博物館について

日本で唯一の公立楽器博物館。『世界の楽器を偏りなく平等に扱う』をコンセプトに、約1,500点の楽器を常設展示。企画展やレクチャーコンサート、視聴機器による音の紹介と職員による展示解説、体験ルームでの演奏体験を通して、「みる・きく・ふれる」ことができる博物館です。
Webサイト:https://www.gakkihaku.jp/
Twitter:@gakkihaku
Instagram:@gakkihaku_official

発行部署:地域連携室