イベントレポート

2023年07月31日

ユニバーサルデザイン絵本ワークショップ

浜松市主催の「ユニバーサルデザイン絵本ワークショップ」が本学自由創造工房で開催されました。
ワークショップの講師の画像
冒頭、本学から講師として参加した林左和子教授と小浜朋子教授からユニバーサルデザインについてのお話を聞きました。小浜教授からは、「ユニバーサルデザインでは、相手のことを想いやる気持ちをもつことが大切。自分の気持ちが相手に伝わるような絵本を作ってください。」と説明がありました。続いて本学学生からユニバーサルデザイン絵本とその制作についての説明を受けて、6組14名の小学生とその家族が絵本つくりに取り掛かりました。
「ユニバーサルデザイン絵本」は、年齢や性別、言語、文化の違いや障がいの有無などに関わらず、みんながいっしょに楽しめる絵本で、「さわったり」「動かしたり」「音を感じたり」と、人間が持ついろいろな感覚で楽しめることが特徴です。使える材料は、綿、フェルト、毛糸、ビーズ、ペットボトルのふた、折り紙、プチプチ、カラーフィルムなど身の回りにあるもの。ハサミで形取り、ボンドやセロハンテープで台紙となる画用紙に貼り合わせて、起承転結のあるストーリーを考えながら、作品を完成させていきます。
UD絵本の材料の画像
UD絵本の材料の画像
絵本作りのサポートをする小浜教授の画像
絵本作りのサポートをする学生の画像
教授、学生も熱のこもった指導・サポートを繰り広げます。
イルカをモチーフにしたUD絵本の画像
イルカがくるっと綺麗にジャンプし、プチプチ(緩衝材)を砕けた波に見立てています。雲も綿で作り、その影が雲の立体感を際立たせます。
芋虫をモチーフにしたUD絵本の画像
片目だけ大きく、「気持ち悪い」と言われていた芋虫も、最後には蝶になって空高く舞い上がります。ストーリーにもユニバーサルデザインがしっかり取り入れられています。
花火をモチーフにしたUD絵本の画像
右上にある花火がくるくると回すことができ、花火の躍動感、美しさを表現しています。
子どもの成長を題材にしたUD絵本の画像①
子どもの成長を題材にしたUD絵本の画像②
子どもの成長を題材にしたUD絵本の画像③
ご自身のお子さんに向けて、「こういうものを食べて大きくなってきたんだよ」と離乳食について食材の色や形などをストーリーにまとめた力作もありました。
ワークショップの様子の画像
笑い声、驚きの声など、活気に満ち溢れた会場で、作品づくりに約2時間没頭しました。 アイデアが止まらず、閉会後も少し残って作業をしていくご家族もいました。また、材料を持ち帰り、自宅で仕上げるというご家族もいました。 参加者からは、「こうして考え、手を使って作業をする中で、ユニバーサルデザインについて考えるきっかけとなった」といううれしい声も聞かれました。

発行部署:地域連携室