イベントレポート

2024年07月23日

公開講座「道具から『ものづくり』『人づくり』を考える」

静岡文化芸術大学地域連携センターは、公開講座「道具から『ものづくり』『人づくり』を考える」を開催しました。本講座は、日本の文化の中で継承されてきた「ものづくり文化」と大地の恵み「素材」について学び、文化の継承と新たな創造へ繋げることを目的として、2018年度から開催している「匠公開講座」です。
2024年度は、「ものづくり文化」の原点ともいえる「道具」を起点に、「ものづくりと人づくり」を多角的に捉え、実際に道具に触れることで身体そのものでも考えを深めていきました。
オクシズ「漆の里」協議会の森田氏と堀池氏の講演の様子
第1部の講演では、オクシズ「漆の里」協議会の森田みか氏、堀池真帆氏が「ものづくりの背景とつながりを考える」をテーマに講演を行いました。
壇上の大工の水野氏と本学の新妻准教授
対談「大工道具の作り手、使い手の現在、そして未来」では、大工の水野日出男氏、本学デザイン学科の新妻淳子准教授が、大工道具等について各々の見識に基づいて意見交換を行いました。
第2部では水野氏、本学デザイン学科の山口貴一特任助手と本講座のために集まった大工の方々が「道具に触れる」をテーマに、かんなや鑿などの実演や受講者が道具を見て触れることのできる体験講座を行いました。
かんなを使って木彫りを体験する様子
様々な美しい道具の数々
大工の方が道具を使った実演の様子
実際に道具を使って体験をする様子
第3部では、本学国際文化学科の武田淳准教授が「道具はどのように人と自然をつないできたか」をテーマに講演を行いました。
ディスカッションの様子
最後に「ものづくり、人づくりを考える」と題して、森田氏、水野氏、本学デザイン学科の荒川朋子准教授・武田准教授、新妻准教授、山口特任助手の6名によるディスカッションを行いました。受講者から募った質問に対して、それぞれが意見を述べ、議論を深めながら講座の総括を行いました。
受講者からは、「様々な分野や立場からの視点で道具を見つめることができて、有意義な時間だった」「大工道具に実際に触れ、体験することができて興味深かった」「道具の多様性に感動した」などの感想をいただきました。

開催概要

公開講座のチラシの画像
(画像をクリックするとチラシの両面がご覧いただけます)
【開催日】2024年7月7日(日曜日)
【時間】午後1時から午後5時
【会場】静岡文化芸術大学
    南278講義室
【講師】森田みか(オクシズ「漆の里」協議会)
    堀池真帆(静岡市中山間地振興課)
    水野日出男(大工)
    荒川朋子、武田淳、新妻淳子、山口貴一
    (静岡文化芸術大学)
【主催】静岡文化芸術大学 地域連携センター
【後援】浜松市

発行部署:地域連携室