イベントレポート

2025年07月03日

「SUAC Brazil Week」が開催されました

今年2025年は日本・ブラジルの外交関係樹立から130年の節目の年にあたり、「日本ブラジル友好交流年」として、各地で様々な記念事業が行われています。

本学国際交流センターでも、6月23日(月曜日)から6月27日(金曜日)までの5日間、「SUAC Brazil Week」を開催いたしました。

約1週間にわたり、講演、報告会や芸能実演、キッチンカー販売等の各種イベントが実施され、多くの参加者がブラジルと日本の交流の歴史を学び、文化を体験しました。

1日目 6月23日(月曜日)

イベント初日にあたるこの日にはオープニングイベントが行われ、森 俊太国際交流センター長、在浜松ブラジル総領事館アロンソ・ラファエル領事よりご挨拶をいただきました。その後サンバ隊による生演奏、ダンスが披露され、イベント開幕を祝しました。
領事からのあいさつの様子
サンバの様子

また、アロンソ・ラファエル領事による講演会が行われ、ブラジルと日本、浜松の関係の歴史について紹介されたのち、現在の課題や取り組みについてのお話しをいただきました。

領事の後援会の様子

2日目 6月24日(火曜日)

イベント2日目の昼には、格闘技・ダンス・音楽が融合したブラジルの伝統文化「カポエイラ」が実演され、生演奏に合わせた技の披露や、体験会が行われました。
カポエイラの様子
カポエイラの様子

また、デザイン学部・松田 達准教授による、ブラジル建築に関する講演会では、ブラジルを代表する著名な建築家が手掛けた様々な建築物について、スライドや動画の上映を交えながらの解説がありました。

松田先生の講義の様子

3日目 6月25日(水曜日)

イベント3日目には、本学の提携校であるブラジルのサンパウロ大学に留学した国際文化学科4年 北島未悠さんによる、留学体験報告会が行われました。北島さんの親戚がブラジルに移住しており、留学をきっかけにしてその子孫と出会ったという感動的な体験談が紹介されるなど、留学で出会った人々との交流について語られました。
サンパウロ大学留学報告会の様子
サンパウロ大学留学報告会の様子

4日目 6月26日(木曜日)

イベント4日目には、ブラジル・バイーアのカーニバルの名物であるトリオ・エレトリコ(音響装置付き大型トラック)や、その進化の過程で生まれた様々なカーニバル音楽の歴史を紹介するドキュメンタリー映画『Chame Gente(シャメ ジェンチ)』の上映会がありました。上映後には、本学の非常勤講師である柳澤クリスティーナ先生より、日本とブラジルの関わりや、交流活動についての講話も実施されました。
映画上映会での西脇先生
講話をする非常勤講師の柳澤先生

5日目 6月27日(金曜日)

イベント最終日にあたるこの日には、浜松市の南米系外国人学校であるムンド・デ・アレグリア学校の和太鼓クラブの生徒らによる、和太鼓の演奏が披露され、勇壮な太鼓の響きがイベントを締めくくりました。
ムンドデアレグリアの生徒の発表
ムンドデアレグリアの生徒の発表

その後、閉会式が行われ、本イベント開催にあたって全面的に協力いただいた、文化政策研究科 相川ヌビアサオリさんが、感想や本学の国際交流に関する今後の展望について語りました。

挨拶をする相川さん
また、23日、25日、27日には様々なブラジル料理やドリンクを提供するキッチンカーの出店があり、多くの学生や教職員、参加者が本格的な料理を味わうことができました。
キッチンカーの行列
キッチンカーの様子
キッチンカーの様子
さらに、イベント開催中には、オリジナルのミサンガを作ることができる体験会、本学図書館・情報センターでのブラジル関連資料等の特別展示も開催されました。
ミサンガを作ろう!!
図書館での展示の様子

SUACブラジルウイークを終えて

国際交流センターの企画として、毎日異なるイベントを様々な団体の協力を得ながら進めていくことは初めての試みであり、それが成功したのは浜松市とブラジルの長く親密な関係があったからこそだと思います。

多様なイベントの中で知名度の高いもの(サンバ、ミサンガ、ブラジル料理)と新しく知識を得たもの(カポエイラ、ブラジル映画、ブラジルの建築など)、学生の留学の報告や地域に在住するブラジルやペルーの生徒さん達の活動紹介などを通じてブラジルの文化への関心や多文化共生への理解が深められたと思います。

振り返りますと、今回のイベントに協力していただいた団体の皆様は本当に協力的で、素晴らしいパフォーマンスをみせてくださいました。

今後も本センターでは、学内及び地域の団体の皆様と連携しながら新たな知見を紹介できるような発信の場となることを目指してまいります。

発行部署:教務・学生室