教育・研究

2024年07月25日

「地域福祉論」の授業で外部講師による特別講義が行われました

文化政策学科専門科目「地域福祉論」(担当:小林淑恵准教授)の授業で、外部講師による特別講義が行われました。

第1回 6月24日(月曜日)
静岡県 健康福祉部 介護保険課「静岡県における介護人材の確保・定着の取り組み」

講師の栗田さん
介護保険課(現在は吉田町)で働く栗田菜瑠実さんは、本学の文化政策学科の卒業生です。不足する静岡県の介護人材の状況を説明後、学生の持つ「介護の仕事のイメージ」をグループディスカッションで集約し、そのネガティブなイメージを転換するための「介護の未来ナビゲーター事業」についてお話し頂きました。また、現在の担当者である長江波輝さんからも高齢者のための施設で働く職員さんのビデオをご紹介頂きました。
本学には公務員を目指す学生も多く、県庁の若手職員の方々のリアルな働き方を見る良い機会となりました。学生からは公務員試験に関する質問もあがっていました。
地域福祉論の講義を受ける学生たち
ぐグループディスカッションをする学生たち

第2回 7月8日(月曜日)
遠州こどもきょうだい会 ミントモ、NPO法人しぶたね「家族支援の観点から見たきょうだい支援について」

講演に登場したシブレッド
障害や病気のある子どもに最も近い存在である「きょうだい」について、支援の必要性を社会に広める活動をしている2つの団体にご講演をいただきました。 遠州こどもきょうだい会ミントモの川北令那さんからは、医療福祉の現場で見えづらく、また家庭内では家族のバランサーの役割を無意識に担う「きょうだい児」という存在についてお話がありました。
また、NPO法人しぶたね 清田悠代理事長と赤いヒーローの姿で学生の注目を集めた「シブレッド」からは、シブリングサポーター・ワークショップや全国でのご講演、また毎週金曜夜のZoomでの支援など、20年かけて広まった「きょうだい」支援活動についてご紹介頂きました。
「きょうだいさんのための本」書影
きょうだいさんたちが、子ども時代を安心して「子供らしく」過ごせることが必要、そのために社会福祉士という専門職として個々の子どもたちや家族と向き合うと共に、社会に向けての働きかけも重要である、というお話しでした。
「シブレッド」は子ども向けの扮装ではありましたが、受講生やすれ違う学生、教員からも、自然と笑顔が生まれていました。
学生に向けて講義をするシブレッド
シブレッド

発行部署:企画室