教育・研究

2025年04月17日

袋井幸浦の丘プロジェクトにおいて住民参加のデザイン作成およびワークショップ運営支援を行いました

本学では、学外機関から依頼を受けて制作、調査を行う受託事業を行っています。
その一環として、袋井市役所様から依頼を受けて、デザイン研究科の寒竹特任教授と亀井暁子教授、学生7名が防潮堤整備エリアを対象としたデザイン作成やワークショップ運営支援を行いました。

袋井幸浦の丘プロジェクトとは

袋井市の同笠海岸沿岸部では、県が実施する海岸防災林造成事業と市による盛土工事が連携し、袋井市静岡モデル防潮堤整備が実施されています。袋井幸浦の丘プロジェクトは、この「防潮堤整備事業」と「防潮堤や周辺地域の利活用検討」を連携させながら進める事業です。

袋井幸浦の丘プロジェクト
(袋井市ウェブサイト)

 
本学は平成30年度より継続的に、防潮堤の利活用に関するワークショップや、防潮堤整備に関連するデザイン業務を受託し関わってきました。本年度は防潮堤の東西を横断する遊歩道における住民参加のデザインを検討し、「考えることに参加」「つくる活動に参加」の両面から住民参加を行う案にまとまりました。地域住民がタイル張り活動に参加する「波タイル」と、袋井市内の小学生からデザインを募集しアイデアを出すことにより参加する「水タイル」の2種類のモザイクタイルのデザインです。
実際に、波タイルは現地ワークショップ(令和7年2月15日)参加者の手によって張られ、水タイルは12種のモチーフが絞り込まれ、モザイクタイルでの実現を考慮し、本学学生がデザイン化しました。
全体計画・デザインを2021年度に行い、2023年度に完成した防潮堤南北通路のデザイン
全体計画・デザインを2021年度に行い、2023年度に完成した防潮堤南北通路のデザイン。
タイル張りワークショップ当日の様子。デザイン説明、タイル張りに参加し、ワークショップを運営。
タイル張りワークショップ当日の様子。デザイン説明、タイル張りに参加し、ワークショップを運営。
 

亀井教授のコメント

2018年度から長年にわたり継続的に関わり、住民の方々と利活用のイメージを膨らませ、様々なご意見をいただきながら、整備デザインを形にしてきたプロジェクトです。この7年間で多くの学生が関わってきました。今後も維持管理や利活用の方針を共に考え、また沿岸部のサイン整備など、関わりが続いていく予定です。

受託事業概要
「袋井幸浦の丘プロジェクト運営支援業務委託」

【委託者】 袋井市役所
【指導教員】 寒竹伸一特任教授、亀井暁子教授(大学院デザイン研究科、デザイン学科)
【参加学生】 デザイン研究科2年生2名、デザイン学部4年生5名

 

発行部署:地域連携室