学生・卒業生の活躍
2022年05月09日
「第32回公募2022日本ジュエリー展」にて本学学生の作品が入選しました

受賞作品は、東京都美術館にて6月8日から6月13日まで展示されます。
受賞作品とコメント
小池遼太郎さん(デザイン学科4年)
作品タイトル「fragment of the past」
漆芸だからこそ活かせる素材を用い、生命力と過去をテーマとして制作した。生命が宿る植物由来の麻布と漆を使用し、ジュエリーに素材としての生命力を宿した。生命の持つ長い時間と重みを、何層にも塗り重ねた漆を研ぎ出すことで表現した。
人生は平坦なものではなく、その時々で変化するものだ。
それをこの作品のアシンメトリな形と表面仕上げにより感じていただきたい。
コメント
「日本ジュエリー展」にて入選をいただき、大変嬉しく思っております。 漆芸の作品は制作をしていく中で、素材を選びどのような技法に挑戦しなにを作るかなど、制作にあたって比較的自由に考えることができます。
今回はジュエリー展に出品するためのネックレスを制作しましたが、漆でジュエリーを作ることの意味や貴金属を使用したジュエリーとはどこが違うのかを深く考えました。自分の中でも新しい挑戦をしたことで、漆の固定観念からの脱却を考えるきっかけになりました。 これからの制作により自由な発想を与えてくれる作品だと思います。
また、今回の制作にあたってご協力いただいた方々に感謝いたします。
伊藤愛里さん(デザイン学科3年)
タイトル「波の鼓」
葛飾北斎の「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」に触発され、この作品のデザインを考えた。波の青を表現するために表面にパティネーションを施し、波がうねり波飛沫を上げる様子を真珠で表現した。
コメント
初めてコンペに挑戦し、試行錯誤を繰り返しながら制作した作品で入選という結果を頂き、とても嬉しく思います。今回のジュエリー制作を通して学んだことは貴重な経験であり、自信につながりました。また、デザインに対する視野が広がったと感じます。そしてコンペの挑戦を後押ししてくださり、作品の制作を支えて頂いた先生方に心より感謝申し上げます。今回学んだことをこれからの制作に活かし、今後も様々なことに挑戦していきたいです。
樋口京子さん(デザイン学科3年)
作品タイトル「spin the light」紡がれた金糸と銀糸が光のように交差する美しさと、ピンと張られた糸の緊張感を、樹脂の中に閉じ込めて表現した。そのためタイトルを「spin the light -光を紡ぐ-」としている。樹脂に糸をどう張るか工夫して制作した。
コメント
入選というご報告を受けて大変驚きました。夢中で取り組んできたことが、このような結果として残りとても嬉しく思います。ジュエリーは今まで興味がある分野でしたが、私とは縁遠いものだと思っていました。しかし、ご指導くださっている先生のお声掛けで、初めてコンペに挑戦する機会をいただきました。慣れない中、最後まで制作を見守ってくださった先生方には感謝しかありません。
この貴重な体験を糧に、これからも新たな表現を探求し、精進していきたいと思っております。
発行部署:企画室