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2023年05月09日

「令和4年度静岡県ブラジル青少年派遣事業」報告会を行いました

静岡県と静岡文化芸術大学は、「ブラジル青少年派遣事業」として、2018年度からジャパン・ハウス サンパウロ(以下、JHSP)でのインターンシップと現地静岡県人会との交流を行っています。「ジャパン・ハウス」とは、外務省が設置した世界に3箇所ある日本文化発信を行う施設で、サンパウロの他にロンドンとロサンゼルスに所在します。サンパウロのジャパン・ハウスは第1号として2017年に開館しました。

2018年度と2019年度は、本学の学生数名をブラジルに派遣し、JHSPや静岡県人会での活動を対面にて行いましたが、2020年度と2021年度は新型コロナウィルス感染症の拡大により、ブラジルに渡航してのインターンシップに代わり、オンラインでのインターンシップを実施。2022年度は、3年ぶりにブラジルに渡航し、現地で約2週間のインターンシップに参加することができました。

派遣前事前準備でプレゼンテーションの練習を行う学生たち
派遣学生たちは派遣前に、国内でのインターンシップの一環としてJHSPとのオンライン勉強会を4か月間行い、今回のインターンシップのテーマとして提示された「デザイン」「ESG(Environment・Social・Governance)」「長寿」について研究し、プレゼンテーションにまとめていきました。
報告会では、派遣学生4名がJHSPで行ったプレゼンテーションと、参加者からの質疑応答が行われました。
プレゼンテーションは、JHSPから提示された3つのテーマを研究して導き出した「自然との共存」を柱に組み立てられました。日本及び静岡県の文化である「温泉」「天竜美林」「遠州織物」「味噌」を取り上げ、実際に取材に行った際の動画を使用したり、ミニクイズを出題したりと、分かりやすく楽しめるプレゼンテーションとなっています。
報告会の会場の様子
プレゼンテーションをする北島さん
報告をする一ノ瀬さん
派遣期間中はJHSPでのインターンシップをはじめとし、日本国総領事館への表敬訪問や現地の日系経営者によるデザイン会社を訪ねたり、美術館・博物館を見学したりするなど、充実した研修だったという4人。JHSP職員の方の計らいで見学したサンバカーニバルの練習会場では、ブラジルの人々の熱気を感じました。練習会場にはジェンダーや肌の色などは関係なく、車いすに乗った方も一緒に参加していたといい、「多民族・多文化国家」であるブラジルの姿を見ることが出来ました。
質疑応答に答える派遣学生
質疑応答では「日伯融合を感じた文化はどんなものだったか」「国内の日本人にもっとブラジルに足を運んでもらうには、どうすればよいと思うか」などの質問が挙がり、学生たちは派遣期間中に学んだ経験や感じたことから意見を述べました。
ブラジルの人々の親切さや日々を楽しく生きている様子が心に残ったという感想もあり、得るものが多い派遣期間となったようです。
プレゼンテーションの様子は、以下のリンクからご覧いただけます。
(動画制作:ジャパン・ハウス サンパウロ)

令和4年度静岡県ブラジル青少年派遣事業 概要

【派遣期間】2023年2月4日(土曜日)から2月16日(木曜日) 13日間
【派遣場所】ブラジル・サンパウロ市
【派遣学生】静岡文化芸術大学 学生4名
奥山 海さん(国際文化学科4年)
松林 萌さん(国際文化学科3年)
北島未悠さん(国際文化学科2年)
一ノ瀬龍星さん(芸術文化学科2年)
注:学年は現在の表記です。
【指導教員】森俊太特任教授(文化政策学科、副学長)、田中裕二准教授(芸術文化学科)、新妻淳子准教授(デザイン学科)
【主な行程】
  • ジャパン・ハウス サンパウロでの研修(日本文化発信)、学生によるプレゼンテーション
  • ブラジル静岡県人会との交流(富士宮焼きそば作り、プレゼンテーション)
  • 現地学校訪問、市内視察
ジャパンハウスの前で記念写真
プレゼンテーション会場の様子
ジャパンハウスでプレゼンテーションを行った会場の様子

発行部署:企画室