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2024年03月05日

浜松市・中野市長との懇談会「市長と話そう」に学生団体「引佐耕作隊」が参加しました

浜松市浜名区引佐町にある「久留女木の棚田」でお米作りを行う本学の学生団体 「引佐耕作隊」が、2024年2月21日に浜松市主催「市長と話そう」に参加し、中野祐介市長と意見交換を行いました。
今回は引佐耕作隊から1年生2名、3年生が3名の計5名が参加しました。
中野市長と挨拶を交わしたあと、植田勝也さん(文化政策学科3年)の司会で進行。棚田での作業で苦労したことや棚田米の販売、今後の棚田保全などについて話しました。地元の方だけでなく地域外から通う耕作者がいることや、企業なども棚田に携わっていること、また、このような多様なアクターを巻き込んだ保全のためには都市住民の理解も必要不可欠であるということも説明しました。
久留女木の棚田の風景
市長は質問を交えながら、熱心に学生たちの話に耳を傾けていただきました。市長からはご自身が久留女木の棚田を訪れた時のことをお話くださり、非常に綺麗な棚田だったこと、地域にとっても重要な資源になるとおっしゃいました。

会の終わりに、佐久間藍さん(芸術文化学科1年)は、「地元の耕作者以外の住民や、地域外の人々が久留女木の棚田に関わっていけるよう、情報発信等を工夫しながら、活動を継続していきたい」と提言しました。次に、引佐耕作隊代表の原理純さん(文化政策学科1年)が今後の抱負として「米作りを通じて築かれた地域住民との関係性を活かし、地域の祭礼や行事に参加し、棚田以外の面からも地域に関わるようにしていきたい」と述べました。

最後に市長から「浜松市としても久留女木の棚田は重要な魅力なので、今後も保全活動を頑張って欲しい。また、多くの人を呼べるようにも頑張って欲しい」というお言葉をいただきました。
引佐耕作隊と中野市長

引佐耕作隊は、地元耕作者の減少や高齢化によって増えつつある「久留女木の棚田」の耕作放棄地に対して、学生にできることはないかと考え、2016年4月に学生が主体となって米作りを行う団体として結成されました。収穫したお米は本学生協購買や通信販売などで販売しています。

メンバーの学生は1年間に30回程棚田へ通い、活動をしています。久留女木の棚田は浜松駅および本学から約30キロメートル離れた場所に位置していることに加え、公共交通機関でのアクセスが難しいため、レンタカーや自家用車で現地まで通っています。消費者と地域住民における都市農村共生を実現するために都市住民が棚田米の購入を通じて棚田での米作りを間接的に支援するという「棚田保全モデル」の構築を目指しています。

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発行部署:企画室