トピックス
2024年06月13日
前理事長 有馬朗人著『有馬朗人全句集』が出版されました
2020年12月6日に逝去された公立大学法人静岡文化芸術大学 前理事長 有馬朗人先生は、ご専門の物理学にとどまらず、幼少から俳句に親しみ、俳句文化の振興に寄与されました。
この度、既刊10句集に加え、『黙示』以後を加えた5,369句を収録した『有馬朗人全句集』が発刊されました。四季感覚や情景描写、ユーモアに溢れた俳句世界を味わう一冊です。
書籍情報

『有馬朗人全句集』
有馬 朗人 著発行:角川文化振興財団
発売:株式会社KADOKAWA
発行日:2024年5月28日
編集:有馬朗人全句集編集委員会(天為俳句会)
A5判 572ページ
定価:15,000円(税抜)
ISBN:978-4-048-84589-2
天為俳句会からいただいたコメント
有馬朗人先生は令和2年12月6日に逝去されました。先生は世界的な物理学者であるとともに、東京大学総長や文部大臣も務められ、教育者としても活躍されましたが、俳人としても有名です。第三句集『天爲』で俳人協会賞を、第九句集『流轉』で詩歌文学館賞を、第十句集『黙示』で俳壇最高の賞とされる蛇笏賞を受賞されています。先生の俳人としての業績を後世に伝えるため、俳誌「天為」に集った弟子たちが力を合わせて、このたび『有馬朗人全句集』を刊行いたしました。
本書には『母国』『知命』『天爲』『耳順』『立志』『不稀』『分光』『鵬翼』『流轉』『黙示』という既刊十句集の作品に加えて、「『母国』拾遺」「補遺」および『黙示』以後に発表された作品も収めており、収録句数は総計五三六九句になります。また、「初句索引」「季語索引」も付いており、俳人有馬朗人を研究する上での貴重な一書になっています。
「天為」同人・編集顧問 日原 傳
発行部署:企画室