教育・研究

2025年07月24日

国際文化学科・武田淳准教授著『コーヒー2050年問題』が出版されました

文化政策学部国際文化学科の武田淳准教授が、“コーヒーと気候変動”をテーマにした『コーヒー2050年問題』(東京書籍)を出版しました。
今、コーヒーの生産地では何が起きているのか、コーヒーの未来はどうなるのか、問題の解決策はあるのか…。
コーヒーを通じて気候変動を考える一冊です。
『コーヒー2050年問題』書影画像

書籍情報

『コーヒー2050年問題』

武田 淳 著

​発行 東京書籍 A5判 256ページ
定価 2,640円(本体2,400円+税10%)
発行年月日 2025年7月8日
ISBN 978-4-487-81859-4
 

武田准教授のコメント

本書は「コーヒーと気候変動」をテーマにした本です。このままのペースで温暖化が進むと2050年にはコーヒーの適作地域が半減し、生産者は貧困に陥ることが予想されます。また、私たち消費者にとっても世界的なコーヒー不足が待ち受ける深刻な問題です。

私は約25年にわたり、コスタリカ(中米)とパプアニューギニア(オセアニア)を中心にフィールドワークを続けてきました。フィールドワークを通じて「最近気候がおかしい」とか「収穫量が減った」といった声が年々多く聞かれるようなってきたことから、生産地で何が起きているのかを伝えようと出版を計画しました。

本書では、26の国と地域を取り上げ、気候変動の影響により、生産者の未来や生産地はどのように変わっていくのか、その解決のヒントを紹介しています。
また、これらの産地は日本から遠く離れた場所にあり、私たちにとって馴染みの薄い国が多いため、本学の学生に協力してもらい、イラストや写真を多用しました。

私が顧問を務めているフェアトレードの啓発と推進に取り組んでいる学生団体「りとるあーす」の活動もコラムとして掲載しています。ぜひ、お手にとっていただき、コーヒーを通じて、気候変動を考えるきっかけになれば幸いです。

発行部署:企画室