学生・卒業生の活躍
2023年12月22日
学生団体「引佐耕作隊」による「久留女木の棚田」での米の脱穀が完了しました
学生有志団体「引佐耕作隊」は、浜松市北区引佐町にある「久留女木の棚田」で米作りに取り組んでいます。2023年度も米作りを実施し、無事に脱穀が完了しました。本年度は、480平方メートルの田んぼ(3枚)で1年から4年の15名が1年を通して米作りに取り組みました。
本年度のお米の収穫量は175.6キログラム(品種:にこまる)です。収穫したお米は「久留女木 棚田の恵」という商品名で、来年の2024年1月15日(月曜日)から1月26日(金曜日)まで、本学の生協購買などで販売します。ぜひご賞味ください。
本年度のお米の収穫量は175.6キログラム(品種:にこまる)です。収穫したお米は「久留女木 棚田の恵」という商品名で、来年の2024年1月15日(月曜日)から1月26日(金曜日)まで、本学の生協購買などで販売します。ぜひご賞味ください。
「引佐耕作隊」のアピールポイント
「久留女木 棚田の恵」のパッケージには、「水源涵養」や「都市農村交流の機会創出」などの「棚田の多面的機能」が描かれています。「棚田の多面的機能」については、生産者や地元住民だけでなくこれらの機能を享受する都市住民も共に考えることが重要です。
「引佐耕作隊」では、お米を育てるだけでなく収穫したお米の販売まで行っています。お米の販売によって得られる収益は、次年度の活動資金(苗代や肥料代など)に充てられます。そのため、「久留女木 棚田の恵」を購入していただくことは、間接的に棚田の保全を支援することにつながります。「引佐耕作隊」は、久留女木地区の方々に支えていただきながら、米作りの技術を先輩から後輩へと受け継いでいます。
このようにお米を販売し、自主財源を確保することで、持続可能な活動となっています。
「引佐耕作隊」では、お米を育てるだけでなく収穫したお米の販売まで行っています。お米の販売によって得られる収益は、次年度の活動資金(苗代や肥料代など)に充てられます。そのため、「久留女木 棚田の恵」を購入していただくことは、間接的に棚田の保全を支援することにつながります。「引佐耕作隊」は、久留女木地区の方々に支えていただきながら、米作りの技術を先輩から後輩へと受け継いでいます。
このようにお米を販売し、自主財源を確保することで、持続可能な活動となっています。

「引佐耕作隊」メンバーからのコメント
佐久間藍さん(芸術文化学科1年)
今年の3月から作業を開始し、無事脱穀を終えることができました。慣れない農作業への挑戦は難しいと感じられることもありましたが、「久留女木の棚田」の美しい景観のもと、作業に没頭する時間は充実したものでした。作業に当たっては先輩から後輩へとノウハウが引き継ぎつがれ、また、地元の耕作者の方々にはその都度作業についてご指導いただきました。途中困難にも直面しましたが、自分たちの手で育てたお米がついに収穫を迎え、喜びもひとしおです。収穫したお米は、来年の1月より大学生協や通販で販売する予定です。地域の方々に支えていただきながら、耕作隊の皆で真心を込めて作ったお米なので、ぜひ多くの方々に召し上がっていただきたいです。また、「棚田の多面的機能」や「久留女木の棚田」での取り組みについて知っていただけたら幸いです。
「久留女木の棚田」について

「久留女木(くるめき)の棚田」は浜松市北区引佐町に位置しており、総面積は約7.7ヘクタール、その中に約800枚の田んぼがあると言われています。2022年には、農林水産省の「つなぐ棚田遺産」にも認定された美しい棚田です。 この棚田は、平安時代が起源とも言われ、とくに戦国時代に井伊氏(井伊直虎の祖父)の庇護のもと開墾が進んだと考えられており、古い歴史と文化を有しています。2017年には、NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」のロケ地としても使用されました。
しかし、農家の後継者不足から耕作されなくなる棚田も多く存在しています。棚田が耕作されないと、棚田の美しい景観は損なわれ、「棚田の多面的機能」が発揮されなくなってしまいます。そこで、静岡文化芸術大学の学生が「引佐耕作隊」を結成し、2016年度から「久留女木の棚田」で、米作りに取り組んでいます。近年、多くの方々の取り組みにより、「久留女木の棚田」における耕作放棄地は急増することなく、現状の耕作面積が維持されています。2023年度の作業
4月から5月 | 田起し |
---|---|
6月 | 代掻き |
6月17日 | 田植え |
7月から9月 | 水管理・除草 |
9月10日 10月10日 |
一斉草刈りデーへの参加 |
10月28日・29日 | 稲刈り |
11月18日 | 脱穀 |
12月 | 精米・米のパック詰め |
1月 | 販売 |

田起こし

代掻き

田植え

水管理・除草

稲刈り
発行部署:企画室