学生・卒業生の活躍

2024年07月29日

トビタテ!留学JAPAN(第16期)派遣留学生壮行会に本学学生が参加しました

7月21日、「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム【大学生等対象】」の第16期派遣留学生壮行会が、文部科学省にて開催されました。本制度は、文部科学省を中心に民間企業・団体が協働となって取り組んでいる海外留学支援制度です。今年度は、全国で約270人の派遣留学生が採択され、多数の応募者の中、本学からも学生2人が採択されました。 そのうちの1人、国際文化学科4年 佐々木楓さんのインタビュー記事を紹介します。

佐々木さんインタビュー記事

はじめに

佐々木さんは、幼少期から教師になることを夢見ており、学習支援教室や塾講師、通信制高校のサポートなど、幅広い教育現場で経験を積み、夢に向かって努力を続けています。そんな佐々木さんがトビタツ先はアイルランド。「アイルランド×日本の教育」というテーマで日本の教育問題の解決に取り組み、トランジションイヤーに関する研究を進めることで、自らの夢へと着実な歩みを進めていきます。

この度、トビタテ!留学JAPANに合格し、夢に向かって一歩踏み出した佐々木さんに、彼女が留学を通じてどのように成長し、将来の教育活動にどのように生かすのかについてインタビューを行いました。

Q&A

Q:トビタテ!留学JAPANを知ったきっかけは?
A高校生の頃にSNSでトビタテ!留学JAPANを知りました。当時は明確な目的がなかったので応募はしませんでしたが、当時から海外留学に関心を持っていました。

Q:トビタテ!留学JAPANに挑戦してみてよかったことは?
A一緒にトビタテ!を目指す同志と知り合うことができたことです。同じ夢を持つ仲間と出会えたことで、モチベーションを維持することができました。

Q:トビタテ!留学JAPANの挑戦は大変でしたか?
Aはい、正直何度も心が折れそうになりました(笑)。IELTSのスコアが足りないとか、メールの返事が来ないこともありましたし、受け入れ先の高校探しにも苦戦しました。

Q:トビタテ!留学JAPAN合格の知らせを受けたときはどのような気持ちでしたか?
A驚きました。周りのライバルたちと比較して、自分でほんとうによかったのかと不安を感じたほどです。しかし今は、自分の努力が認められたような気持になれたので、それに応えられるように頑張ろうと思っています。

Q:なぜアイルランドを選んだのですか?
A大好きな映画の撮影地だったことに加えて、アイルランドにあるトランジションイヤーという教育制度が魅力的でした。

Q:トランジションイヤーとはどのような制度ですか?
Aトランジションイヤーとは、アイルランドの高校教育制度における4年目のことで、日本の高校1年生に相当します。この期間では、従来の授業科目から離れ、ボランティアや職場体験を含むさまざまな体験型プログラムに挑戦したり、自分の興味関心を探求したりすることができます。自信を構築することが主な目的であり、自己評価を高め、将来の選択肢について考える貴重な機会とされています。

佐々木さん

Q:佐々木さんの理想の教員像とはどのようなものですか?
A私は生徒と共に目標を達成する伴走者として存在し、指導するだけでなく、寄り添いながら生徒一人ひとりの成長を支えたいと考えています。私自身が過去に何かに打ち込んで努力した結果、自信を持つことができた経験から、将来の生徒たちにも自己肯定感を持って自分の道を歩んでいけるように支援したいという思いがあります。

Q:帰国後はどのような活動をしていますか?
A5月に教員採用試験を受ける予定です。また、トランジションイヤーに関する学びを論文にまとめ、全国の高校で既存の「探究の時間」というカリキュラムに私の経験を活かせるように準備を進めます。

Q:SUAC生に向けてメッセージをお願いします。
Aトビタテ!留学JAPANへの挑戦を通じて、自分のこれまでの人生や生き方、そしてこれからについて改めて考えることができました。こんなに真剣に自分のやりたいことに向き合ったのは初めてでした。「日本代表」と聞くと、高い壁のように感じますが、真剣に取り組めば越えられないハードルではありません。ぜひ本気で向き合ってみてください。そして困った時はいつでも連絡してください。私がいつでも相談に乗ります。
集合写真
今後、事前研修を経て各自が派遣先へ出発となりますが、留学を通じてそれぞれのさらなる成長が期待されます。

発行部署:教務・学生室