学生・卒業生の活躍

2024年11月20日

「令和6年度ふじのくに留学応援奨学金」の支援を受けて、本学学生が留学しています

 静岡県では、留学を希望する県内の大学生を支援するため、返済不要の奨学金事業「ふじのくに留学応援奨学金」を実施しています。 今年度は、県内で5人の派遣留学生が採択され、多数の応募者の中、本学からも学生2人が採択されました。そのうちの1人、国際文化学科4年の富田夏望さんのインタビュー記事を紹介します。

富田さんインタビュー記事

はじめに

富田さんは、高校時代からアジアの文化や言語に興味を持ち、現在はアジアを拠点とした日本語教員を目指しています。本学では日本語教員養成課程を履修し、日本語教育、多文化共生を専攻しています。本日は、インドネシア・バリ州に留学している彼女の目標や日本語教員を目指すきっかけについてお話を伺いました。

Q&A

Q:ふじのくに留学応援奨学金を知ったきっかけは?
A:ウダヤナ大学への留学を考えていた時に、大学のポータルでふじのくに留学応援奨学金について知り、応募しようと決めました。

Q:ふじのくに留学応援奨学金に挑戦してよかったことは?
A:他の分野で熱心に学ぶ同世代と出会えたことが良かったです。同じ日本語教育の分野での仲間も見つけることもできました。

Q:ふじのくに留学応援奨学金への取り組みは大変でしたか?
A:就活をしていた頃を思い返すと、自分のやりたいことがより明確になっていた今回の取り組みは比較的スムーズに進めることができたように感じます。

Q:富田さんが所属している日本語教員養成課程について教えてください。
A:日本語教員を育成するためのプログラムです。日本語を学ぶ学習者のために、日本語を教えるための必要な知識やスキルを学んでいます。

Q:日本語教育に興味を持ったきっかけは何ですか?
A:高校時代から言語や文化、社会の分野に興味を持っていて、大学の資格課程のなかでも特に日本語教員養成課程に興味を惹かれました。将来海外に住みたいと思った時に、日本語教師の資格が役立つかも、という考えもありました。

Q:日本語パートナーズを経験されたことがあると伺いましたが?
A:はい、大学を休学して、国際交流基金の主催する日本語パートナーズ・インドネシア20期に参加しました。アジアの現地の中学や高校、専門学校で行われている日本語授業のサポートや日本の文化紹介が主な活動です。

Q:留学先にインドネシアを選んだのはなぜですか?
A:日本語パートナーズとしてインドネシアのバリに派遣されて、現地で暮らす中で、民族、宗教、文化が非常に多様な社会だと感じました。現地の人たちは、人と違うということを当たり前に受け入れて尊重する寛容さ、やさしさがあり、感銘を受けました。特にバリは多文化共生社会のあり方として理想的に感じる面もあり、日本では学べないことを留学で、現地で暮らすことで学べると思い、インドネシアのバリを選びました。

Q:留学先でのプランは?
A:交換先大学で授業を受けながら、現地の日本語学校でインターンも予定しています。また、インターンの後半では教壇授業も担当する予定です。

Q:現地でやりたいことは?
A:バリ舞踊やガムランなど、現地の文化を学びたいです。文化を学ぶことで、バリやインドネシアへのより深い理解を得られたらと思っています。

Q:日本語教育の難しさは?
A:日本語を教えるには、学習者の母語や、どのような目的で日本語を学ぶのかなど、学習者の置かれている状況や様々なバックグラウンドを、教える側がきちんと理解している必要があります。学習者のニーズに合わせた教授法や教材を選択することが効果的な授業に繋がるからです。学習者にとっていい授業をするためには、日本語の知識だけでなく、目の前の学習者自身を知らなければならないので、様々なことを学び、結び付けなければならないという難しさがある反面、そこが面白いところだとも感じます。

Q:帰国後はどのような活動を計画していますか?
A:国内の日本語学校に就職し、教師としての経験を積みたいです。ゆくゆくは、国際交流基金の海外派遣活動などにも参加できればなと考えています。

Q:SUAC生に向けてメッセージをお願いします。
A:留学準備は膨大で大変だとは思いますが、一人で抱えこまず、周囲の人を頼られるといいと思います。事務の方や先生方、友達が力を貸してくれると思います。あなたの想いがふじのくにに伝わりますように!
ふじのくに留学応援奨学生 写真
日本語教育と多文化共生に情熱を持つ富田さんの姿勢が、今後の活躍につながることを期待しています。

発行部署:教務・学生室