開講科目例（建築・環境系）

建築デザインの実現に関わる要素、技術、およびそれらの背景となる思想について学び、建築デザインへの理解を深めます。近代から現代を中心とした具体的事例を対象として、周辺環境との関わりや構造形式、機能との関係など、多様な視点からの分析を通して学習します。

日本の伝統建築は、歴史や文化を背景に様式を確立し、継承されてきました。建築様式と技術の歴史、建築を構成する材料や道具についても学びます。文化財政策や保存・活用についても理解を深め、地域の文化資産である伝統建築のあり方も考えます。

地域の環境や景観を念頭に置きながら、公共的な施設の設計や複合施設のグループ設計に取り組むことを通じて、求められる要件を総合的にまとめ空間化することを実践的に学びます。毎週の授業で個別指導を受け、完成時には発表し講評を受けることにより、計画を客観的に評価する視点も学びます。

「空間をデザインする」ことは自然や人間社会に対してどのような役割を担っているのか、その楽しさや重要性を学びます。空間デザインを理解することによって、空間は生活の中のさまざまな時間を創造してくれることに気づき、その要因の歴史的背景や現代における表現手法を読み取る感覚を育てます。

生活に彩りを与えるインテリアデザインについて、歴史や社会潮流の中でどのように育まれてきたか、その豊かさを学びます。インテリアデザインの知識・理論・手法を理解することによって、身近な空間が心身や五感と呼応していることに気づき、美しいインテリア空間をデザインする感覚を育てます。

空間を構成する基本的な要素である「色・光・音」を用いて、住宅やパブリックスペース、商業施設内ディスプレイなどの空間演出のデザイン演習を行います。演習では高度な演出技術を検討し、また、美しさのメカニズムや演出効果を探求することで新しい空間表現や空間演出に挑戦していきます。