カリキュラムの特徴

基礎教育から進路までのイメージ

基礎的な学びから多彩な専門科目へ展開するカリキュラム

基礎的な学びから専門科目へ展開するカリキュラムの図。必修科目・選択必修科目の基礎の積み上げから学科専門科目へつなげる。
デザイン学科では1年次から必修科目や選択基礎科目(基礎理論/基礎演習)を設定しデザイナーとして習得すべき総合的な基礎を学びます。そこで身につけた知識や技術が素養の軸となり、その後の学生の進路に対応した多彩な専門科目の履修に活かされます。また、3年次の「専門横断演習」では、異なる専門分野の教員が恊働で教育指導を行い、実社会に展開可能なサービス、製品、体験を含めた横断的なデザイン提案に取り組みます。
デザインとは何かを考える
デザインの基本は気づいて考えることです。デザイン学部では芸術的感性だけではなく、歴史・文化・科学の知識を活かしながら身近な暮らしや社会の中に問題を発見する力を重視します。どのようなモノやコトがあればその問題が解決できるのかを1学科制の利点によって培われた総合的な思考で論理的かつ実証的に考え、さまざまな知恵やアイデアを結い合わせ解決策の実現を目指します。
このプロセスを通して、デザイン論や手法を具体的に理解しながら社会の幅広い分野の中でデザインの役割を拡張できる人材を育成します。

基礎的な学び(1年次前期から2年次前期)

知識を修得する 社会が求める統合的かつ多様なデザイン力を涵養するため、幅広いデザイン領域に共通する概念や理論、現代のデザインへ繋がる歴史やデザインを取り巻く社会環境に関する知識、および国際的なデザイン活動を支える留意事項などを多彩な科目群より学びます。
技術を身につける 豊かな感性と想像力を備えたデザイナーとして社会で活躍するために、自分の発想を平面や立体に的確に表現するなど、デザイナーに必要とされる顧客や社会とコミュニケーションを図る手法を身につけます。また演習を主体とした科目群より新たなアイデアの創造に繋がる造形について学びます。
人にやさしいデザイン SUACのデザイン教育・研究の基調となるのは、文化・能力・年齢・性別などの違いに関わらず全ての人に平等でやさしいデザインを目指すという理念です。あらゆる立場の人を含むインクルーシブデザインの考え方を理解し、社会の中で幅広く実践できる能力を養います。
専門性を段階的に深める 1年次後期から2年次前期において、3つの系の方向性を意識した科目群によって段階的に専門性を深めていくカリキュラムが設定されています。専門的な知識や造形技法を修得し実践できる力を養います。

幅広いデザイン知識と技術の修得

1年次から2年次前期までの期間、必修科目や選択必修科目を中心に幅広くデザインの基礎を学びます。特に各分野の概論を履修することで3つの系の特性を理解し学生それぞれが自分の進路の方向性をイメージすることが重要です。

希望と適性をふまえた方向性の選択

デザインの基礎を身につけながらデザイン分野の多様さや選択肢の幅広さを認識します。その上で、自らの興味と適性をふまえつつ希望する進路を見定め、軸足を3つの系のどこに置くかを判断し、専門科目を履修します。
学びの方向性を選択 下向き矢印の画像

専門的な学び(2年次後期から4年次後期)

3つの系を横断する専門的な学び

専門的な学びに繋がる多彩な内容が学科専門科目として配置されています。これらの科目には各系の区分が設けられているわけではなく、学生はそれぞれの進路を意識しながら必要な科目を横断的に履修し幅広く深い学びを獲得できます。
専門的な学びの概念図。匠・プロダクト系、メディア系、建築・環境系の中から専門的な科目を選択し、さまざまな進路を選びます。

卒業研究・制作とゼミについて

3年次後期からそれぞれの領域内でさらに担当教員(ゼミ)を選択し、卒業研究・制作につながる専門分野の知識や技能を深化させます。

横断的な科目履修例(イメージ)

横断的な科目履修のイメージ例。学修度合いによって円の大きさが異なる。

多様な活躍の場

現代の社会状況において、デザインを総合的に捉える力を専門分野の実践の中で活かす機会は増えています。各分野のデザイナーという職業を主体として、企業や官公庁など4年間の学びで培われた力を活かすことのできる多様な活躍の場が待っています。