教員紹介

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萩原 里香HAGIHARA Rika

准教授

  • 文化政策学部 国際文化学科
E-mailアドレス r-hagihara@suac.ac.jp
キーワード:
イタリア舞台芸術、オペラ台本、バロック
出身地 石川県
学歴 東京藝術大学大学院 音楽研究科 音楽文芸 博士後期課程修了(2015年)
学位 博士(学術)(東京藝術大学、2015年)
経歴 東京藝術大学 音楽学部 声楽科 教育研究助手(2016年から2020年)
武蔵野音楽大学 音楽学部 非常勤講師(2019年から)
横浜市立大学 国際教養学部 非常勤講師(2023年から2025年)
東京科学大学 リベラルアーツ研究教育院 非常勤講師(2025年)
静岡文化芸術大学 准教授(2026年から)
担当授業分野 イタリア語、ルネサンス文化史、イタリア文化史
研究分野 イタリア・オペラ、イタリア語
研究テーマ 17世紀北イタリアの舞台芸術文化とその発展
イタリア・オペラ台本研究
研究業績 著書
(単著)
  • 『コラーゴ──オペラ黎明期の舞台上演責任者』(法政大学出版局、2025年)
(共著)​ ​
  • 『オペラ/音楽劇研究の最前線──共鳴する人と社会』(佐藤英、大西由紀、岡本佳子、萩原里香、森本頼子編、水声社、2026年)
  • 『オペラ/音楽劇研究の現在──創造と伝播のダイナミズム』(佐藤英、大西由紀、岡本佳子編、水声社、2021年)
論文​・解説
  • 「A. スカルラッティのオペラの再演をめぐる状況──《ピッロとデメートリオ》のシエーナ上演版にみる地域色」(『武蔵野音楽大学研究紀要』57号、2026年)
  • 「ヘンデル最後のオペラ《デイダミーア》考」(『武蔵野音楽大学研究紀要』56号、2025年)
  • 「オペラ改革における台本変化に関する考察──グルック《エツィオ》2つの版の比較を通して」(『武蔵野音楽大学研究紀要』55号、2024年)
  • 「ユダヤ人芸術家「踊りと音楽のマエストロ」──キリスト教社会における重要性」(『武蔵野音楽大学研究紀要』54号、2023年)
  • 「ルネサンス期のフェッラーラ──芸術都市と舞台芸術」(『武蔵野音楽大学研究紀要』53号、2022年)
  • 「マントヴァの宮廷ユダヤ人芸術家──ゴンザーガ家の庇護との関係から」(『東京藝術大学音楽学部紀要』45巻、2020年)
  • 「古代ローマ皇帝を題材としたオペラ──モンテヴェルディからの系譜」〈研究ノート〉(『早稲田オペラ/音楽劇研究』創刊号、2018年)
  • 「「作曲家」エミーリオ・デ・カヴァリエーリ再考」(『早稲田大学プロジェクト研究』12、2017年)
その他活動​​
  • ドラマトゥルク、二期会ニューウェーブ公演《デイダミーア》 (2024年)
受賞歴 第52回国際フライアーノ賞「第24回イタリア語イタリア文学海外研究者賞 ―ルカ・アッタナシオ―」(単著:『コラーゴ──オペラ黎明期の舞台上演責任者』に対して)(2025年)
所属学会・団体 日本音楽学会、イタリア学会
社会的活動
  • 横浜市立大学 エクステンションセンター 講師(2023年から2025年)
  • 日本イタリア古楽協会 講師(2015年から2018年)
  • 日本音楽学会 常任委員会 会計幹事(2010年から2011年)

メッセージ

イタリアの舞台芸術(音楽劇)について、とくに16〜17世紀に注目して研究しています。音楽劇の誕生と発展の歴史をたどりながら、言葉・音楽・舞台・舞踊が人々の生活とどのように結びついてきたのかを探究しています。学生時代にはボローニャ大学に留学し、現地の文化や言葉の中で生活しました。さらに2015年のミラノ国際博覧会では、国際的な文化事業の現場に関わり、実務の側面から文化を支える視点に触れました。こうした体験を通して、芸術や文化は、作品として鑑賞されるだけでなく、人や社会、そして上演や活動の現場の中に生きているものだと実感しています。

私が長年関心を持ってきた「音楽劇」は、1600年にイタリアで誕生し、現在では「オペラ」と呼ばれる総合舞台芸術として知られています。当時のオペラは、単なる音楽作品ではなく、文学、演劇、美術、祝祭文化、政治や都市のあり方とも深く関わっていました。こうした複合的な芸術としてのオペラを、史料や作品に基づきながら読み解くことを目指しています。また、作品を「名作」として鑑賞するだけでなく、同時代の人々がそれをどう理解し、どう享受していたのかを考えることも大切にしています。あわせて、現代における受容のあり方にも関心を持っています。

イタリアの文化芸術の歴史は長く、各地に歴史的な劇場や博物館が数多く残され、今も多くの人々に親しまれています。そうした芸術や文化は、人間の感情や社会の価値観を映し出すものでもあります。自分なりの問いを立て、考え、それを言葉にしていくことを大切にしていきたいと思っています。イタリアを通して世界を知ることで視野を広げ、みなさんと一緒に新しい視点や発見を共有できることを楽しみにしています。