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教員紹介

小田 伊織ODA Iori
講師
- デザイン学部 デザイン学科(匠領域)
ホームページURL http://odaiori.com
キーワード:
匠、木工、漆、クラフトデザイン、造形表現
出身地 | 千葉県 |
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学歴 | 東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻漆芸研究領域 修了 |
学位 | 修士(美術)(東京藝術大学、2012年) |
経歴 |
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担当授業分野 | 木のデザイン、素材加工演習、匠造形演習 など |
研究分野 | 木工、漆、クラフトデザイン |
研究テーマ | 漆芸における造形・装飾技法、木地の制作技法、漆造形表現、漆と器 |
研究業績 | 展覧会・プロジェクト
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受賞歴 |
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所属学会・団体 | 日本文化財漆協会、静岡県工芸家協会 |
社会的活動 |
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メッセージ
私は木工・漆工の分野において、挽物技法を中心とした器物の制作や、指物、刳り物、乾漆造形技法、そして蒔絵や螺鈿などの漆芸装飾技法を組み合わせた造形作品を制作し、研究発表を行なっています。
また、木の種類と漆についての研究や、国内外の漆の木の植栽についての調査、漆芸における素材や刃物、漆刷毛、筆、箆(ヘラ)等の道具についての調査研究も行なっています。
作るものを思い描き、木を選び、道具を作り、整備する。木を削り、漆を染み込ませ、下地の施し、研いで面を整え、漆を塗り重ね、装飾をする。気の遠くなるような手仕事の数々ですが、その工程の中には、デザインを考えるヒントが多く隠されています。手を動かして「つくる」ことで、素材と技術の理解をより深めることができ、それを新しいものづくりに生かすことができます。
本来、ものづくりへ創意工夫は生活の中での身近な視点から生まれてきたのではないでしょうか。使いやすい形とはどのような形なのか?使い手に喜んでもらえるデザインとは?いつの時代も作り手は想いを込めて「つくる」ことをしてきました。誰か、自分以外の他者のことを想って装飾性や芸術性をも高めてきたのです。そして試行錯誤の積み重ねが、現代の多様なデザインや高度な工芸技術に繋がったのだと感じています。授業の中でも、ものづくりの実技体験が、次世代へ繋がるデザイン思考の入り口になれば嬉しい限りです。日本文化の中で脈々と伝えられてきた高度な技術は実に多種多様です。そうした伝統技法を重んじながらも、伝統的な意匠のみに捉われずに現代的な視点で共に新しい表現を目指していきましょう。

