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教員紹介

王 雪陽WANG Xueyang
特任助手
- デザイン学部 デザイン学科
キーワード:
現代陶芸創作、陶磁器絵付け技法、「疂彩」技法、日本画、立体彩絵
出身地 | 中国内モンゴル赤峰市 |
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学歴 | 東京藝術大学 大学院美術研究科博士後期課程 工芸科 陶芸専攻 修了 |
学位 | 博士(美術)(東京藝術大学、2018年) |
経歴 | 景徳鎮陶磁器設計工房[造玉坊]芸術デザイン担当(2009年から2010年) 台湾「鉄網珊瑚」ジュエリーデザイン株式会社 設計総監個人技術助手 兼 中国大陸地域事務助理(2011年から2012年) 日本啓程塾 芸術進学 非常勤講師・芸術部主管(2014年から2016年) 中国四川美術学院(国立)工芸美術系 陶芸科 非常勤講師(2018年から2018年) 中国寧波大学科学技術学院(国立)手工設計藝術学院 専任常勤講師(2018年から2019年) 日新美術学院(美術専門進学塾)常勤講師・学院長(教務管理)(2020年から2024年) 静岡文化芸術大学 講師(2024年から) |
担当授業分野 | 陶芸基礎、プロダクトデザイン(工業陶磁器デザイン)、陶磁器絵付け技法 |
研究分野 | 現代陶芸、日本画、イラストレーション |
研究テーマ | 現代陶芸創作及び陶磁器絵付けに関する技法と材料の開発研究 |
研究業績 | 作品
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受賞歴 |
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所属学会 | 日本陶磁芸術学会 |
社会的活動 |
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メッセージ
工芸は現代社会において、昔のような「手作業による綺麗な実用品を制作する」という単純な観念論から離れつつあると強く感じています。例えば、現代オブジェ芸術作品、実用性がある商品、工芸品等々多種多様なスタイルで存在しています。このような状況下、陶芸の学習は美術作家、プロダクトデザイナーなどになりたいという学生が将来の道を開くスキルであり、陶磁器は自身の芸術・デザインを実現可能な媒体だと理解してほしいと考えています。
工芸系の基礎教育において、伝統的な手作り技法の習得から始まり、各専門技術を把握するまで、完成度が高い自身の理想的な作品の完成は困難です。工芸系の学生は退屈または苦痛とも言える修行のような基礎技法の練習を必要とし、さらに、体力を消耗する上に、自身の芸術的発想と関係がない単純手作業の授業は、初めて工芸に触れる学生にとって最初の難関だと私は強く感じています。
元々工業デザイン出身で、工場デザイナーと技師の仕事経験がある私は、同一基準を元に技術的評点のみで学生を評価するなら、学生の本専攻における可能性とこれからの創作方向を詰まりやすくする傾向があると考えています。そこで、まず、学生に手作りの楽しさと陶芸が可能とする芸術スタイルの幅の広さを伝える必要があり、そのため、私が考えた教授方は、同一授業で、成形技法から装飾技法、焼成方法まで、限定的且つ短期間においても学生に可能な限りより多くの技法を紹介できることを目的としています。このような授業方法を選択した原因は、伝統的な成型技法を練習するだけの内容は入門したばかり学生にとって負担が大きいばかりでなく、学習効果の弱体化、学習意欲をそぐといった問題があります。様々な成型技法、絵付け技法をメインにして、彫刻、彫塑、貼花などの装飾技法を、自ら実演しながら講義を行うスタイルにより、実践的な制作方法を教授する方法を通して、学生の作品の完成度を向上させ、学生が作り出したい物が制作できることにより興味を引き出し、無理な技術の押し込みはせず、作りたい物に合った技術を自発的に学習したい気持ちを育て、幅広く技法の活用能力を育てられるように授業を進めます。
課程終了後、学生制作の作品に関して、展示方法、撮影方法なども教え、校内ネットワーク展示会と学科紹介を積極的に行いますが、学生達の自信と創作意欲を高めることは、陶芸また現代工芸の世界に踏み込む第一歩として有利だと考えています。