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教員紹介

野村 卓志NOMURA Takashi
教授
- 文化政策学部 文化政策学科
キーワード:
情報リテラシー教育、インターネット、クラウドコンピューティング、メディアリテラシー
学歴 | 静岡大学大学院工学研究科電子工学専攻(1984年) |
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学位 | 工学博士(静岡大学、1990年) |
経歴 |
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担当授業分野 | 情報リテラシー基礎、情報リテラシー応用、情報システム論、図書館情報技術論 など |
研究分野 | 情報学、情報アーキテクチャ |
研究テーマ |
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研究業績 | 著書
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受賞歴 | 第7回高柳研究奨励賞(1991年) |
所属学会・団体 | 情報処理学会、日本表面真空科学会 |
メッセージ
情報技術を社会へ受け入れる
インターネットや情報技術という言葉もすっかり目新しさを失って普通のものになりました。文化政策は、心の豊かなより良い生活を実現する社会を考える学問ですが、情報技術についてはどのように考えればいいでしょうか。
これまでの歴史を振り返ってみると、新しい技術や機器が社会へもたらされた時には、初めはのうちはそれまでの生活習慣や社会的慣習を変えないまま、生活における「速度」や「量」を増やす効率向上という形で影響を与えます。そして、技術の普及が進みある段階を超えると、その新しい技術によってこれまでの社会や生活のあり方そのものが大きく変えられてゆくことになります。この変化を経て、初めて真の意味で新技術や機器が社会に受け入れられたことになります。この変化の過程において、しばしば大きな社会的変化が起こり、社会を構成する階層や人々の変化、さらに社会的混乱などが生じる可能性があります。
文化政策のひとつの役割は、生活(=文化)を向上させるためにもっとも適した社会システムの構築(=政策)を追求するものです。この視点から考えると、新技術・機器を社会へ受け入れるときの文化政策の役割は、これまでの社会や生活の特徴や性質を生かしつつ、新しい技術をもっとも活用することができるのはどのような社会かを考え、さらに新しい社会に変わってゆくときの混乱が最も少なくなるような道筋を見いだすことであると考えています。現在進みつつある高度情報化社会への移行は、まさに情報技術によって社会や生活のあり方そのものが変化しつつある段階を迎えてきており、これから文化政策が果たす役割は非常に重要なものとなると考えています。