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教員紹介

出身地 | 広島県広島市 |
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学歴 | 九州大学大学院人間環境学府空間システム専攻博士後期課程(2022年) |
学位 | 博士(工学)(九州大学、2022年) |
経歴 | てと建築工房一級建築士事務所(2015年から2019年) NKSアーキテクツ(2019年から2021年) 九州大学大学院人間環境学研究院 技術補佐員(2020年から2021年) NKS2アーキテクツ(2021年から2022年) 九州大学大学院人間環境学研究院 学術協力研究員(2022年から2023年) 九州大学大学院人間環境学研究院 学術共同研究員(2023年から) 静岡文化芸術大学デザイン学部 特任助手(2023年から) |
資格 | 一級建築士(第372388号)、管理建築士 |
担当授業分野 | 基礎演習DⅡ、建築図学・製図、デザインドローイング技法、建築設計演習Ⅰ など |
研究分野 | 近代建築史、建築意匠設計 |
研究テーマ | 近代の建築生産におけるヒト/組織/モノの相互作用の解明 |
研究業績 | 論文・解説
以下、てと建築工房在籍時に担当
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受賞歴 | 2020年度第14回建築九州賞(研究新人賞)(日本建築学会九州支部、2020年) 若手優秀発表賞(2019年度日本建築学会大会(北陸)学術講演会、日本建築学会、2019年) |
所属学会・団体 | 日本建築学会、建築史学会、都市史学会 |
社会的活動 | 被災建築物応急危険度判定士(2018年から) |
メッセージ
近代国家の形成と成熟の過程に建築家がどのように参与しその職能像を形成したのか、戦前期の官庁営繕や大学営繕を主な題材にして研究に取り組んでいます。都市・建築の特質のひとつは大勢の知恵と力を結集してつくることにあり、関連する技能や職種は多岐にわたります。デザインのプロセスも決して一様ではなく、一個人のアイデアだけで簡単に成立するものではありません。法制度整備・人材育成・組織運用・防災技術・意匠など多角的な分析により、近現代の建築生産におけるヒト/組織/モノの相互作用を立体的に描き出したいと考えています。
とくに最近はアーカイブズ学的な視点から、従来知られていなかった新たな史資料の発掘や評価・紹介にも力を入れています。都市・建築分野では図面資料が着目されがちですが、政策資料や人事記録など多様な関係資料を相互に参照することで、当時の関係者の思考や議論をトレースでき、建築が立ち上がるプロセスを詳細に明らかにできます。例えば、地域の文化遺産・産業遺産の保存活用やそれらと連関させたまちづくりを考える際には、表層的なデザインだけではなくそういった複雑な背後関係にも目を向けることで初めて、歴史的・社会的なポテンシャルを有効に評価できます。「〇〇らしさ」というフレーズは昨今様々な場面で多用されていますが、さらに深く地域の独自性や地場産業との関係を見出すことができるはずです。
建築のデザインは単なるカタチ遊びではありません。かといって、与条件を機械的に整理するだけの作業とも違います。綿密なリサーチの蓄積によって得たオリジナルの情報は、デザインを通して社会の諸課題に向き合う際の強力な材料になり得ます。