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教員紹介


上山先生近影

上山 典子

KAMIYAMA Noriko
 

准教授

文化政策学部 芸術文化学科
大学院 文化政策研究科
E-mailアドレス n-kami@suac.ac.jp

ホームページURL 研究者データベース http://researchmap.jp/read0191884/

キーワード:19世紀、西洋音楽、リスト、ピアノ編曲
出身地 東京都
学歴 東京芸術大学音楽学部楽理科 卒業
東京芸術大学音楽研究科音楽学専攻 博士課程修了
学位 博士(音楽学)
経歴 日本学術振興会 特別研究員DC1(2007年度から2009年度)
東京芸術大学音楽学部楽理科 教育研究助手(2010年度)
沖縄県立芸術大学音楽学部音楽学専攻 助教(2011年度から2013年度)
東邦音楽大学大学院 非常勤講師(2014年度から)
静岡文化芸術大学講師(2014年度から2016年度)、准教授(2017年度から)
担当授業分野 音楽史、音楽文化論、文化と芸術、(大学院)音楽研究特講 ほか
研究分野 西洋音楽史
研究テーマ フランツ・リスト、ピアノ編曲、新ドイツ派
ヨーロッパにおける編曲の文化史
研究業績 著書
  1.   『「新ドイツ派」概念の成立――リストのヴァイマル時代(1848-1861)と「未来音楽」をめぐる論争――』(コンテンツワークス(Book Park 博士論文ライブラリー)、2011年)
  2.   『音楽表現学のフィールド2』(共著)、第3章「音楽文化史におけるリストのオペラ編曲」、206頁から221頁(日本音楽表現学会編、東京堂出版、2016年)
  3. 『ワーグナーシュンポシオン』(共著)、「ワーグナー=リストのオペラ編曲」、16頁から32頁(日本ワーグナー協会編、アルテスパブリッシング、2018年)
  4. 『《悪魔のロベール》とパリ・オペラ座――19世紀グランド・オペラ研究』(共著)、「グランド・オペラとピアノ編曲――19世紀市民社会におけるオペラの流通」、98頁から120頁、(澤田肇ほか編、上智大学出版、2019年)

翻訳
  1.  ロイター校訂、ウィーン原典版『リスト 愛の夢』(音楽之友社、2013年)
  2.  ツィーグラー校訂、ウィーン原典版『リスト コンソレーション』(音楽之友社、2013年)
  3.  ウーバー校訂、ウィーン原典版『リスト 超絶技巧練習曲』(音楽之友社、2015年)

論文・雑誌記事
  1. 「クレッチュマーの音楽解釈学――『楽堂案内』よりブルックナーの交響曲解説を中心に(「ブルックナー 交響曲第4番」試訳付)」(『東邦音楽大学・東邦音楽短期大学研究紀要』第15号、79頁から93頁、2006年)
  2. 「リストの《ベートーヴェンの交響曲 ピアノ・スコア》考」(『音楽表現学』No.6、1頁から16頁、2008年)
  3. 「アルノルト・シェーリングのベートーヴェン=シェイクスピア解釈――《弦楽四重奏曲》 嬰ハ短調 作品131=『ハムレット』」(『東邦音楽大学・東邦音楽短期大学研究紀要』第18号、1頁から16頁、2009年)
  4. 「『新ドイツ派』vs.『旧ドイツ派』の真相――『新ドイツ派』とはなにか」(NHK交響楽団機関誌『フィルハーモニー』第81巻 第4号、48頁から53頁、2009年)
  5. 「アウグスト・ゲレリヒの日記にみるリストのピアノ教授法」(『音楽表現学』No.9、67頁から75頁、2011年)
  6. 「リストの『ベルリオーズと彼のハロルド交響曲』論文(1855年)――音楽(交響曲)と文学(哲学的叙事詩)統合の理念」(『東邦音楽大学・東邦音楽短期大学研究紀要』第20号、1頁から11頁、2011年)
  7. 「ブレンデルによるベルリオーズ=リスト=ヴァーグナーの『三人組』概念創出と『新ドイツ派』提唱の戦略」(『東京芸術大学音楽学部紀要』第36集、73頁から86頁、2011年)
  8. 特集「リストの音楽世界」リスト生誕200周年記念「ピアニスト引退への道のり――リストが追い求めた交響曲創作の野心――」(札幌音楽家協議会機関誌『Concorde』第54号、2頁から5頁、2011年)
  9. 「オーケストラツィクルスとしてのリストの12の交響詩――詩的素材に基づく配列と調的関連性」(『音楽学』第57巻 1号、1頁から14頁、2011年)
  10. 「進歩派におけるリストの交響詩評価」(『沖縄県立芸術大学紀要』第20号、89頁から104頁、2012年)
  11. 「ヴァーグナーのパリ演奏会(1860年)とフランスの批評家たち」(沖縄県立芸術大学音楽学研究誌『ムーサ』第13号、27頁から39頁、2012年)
  12. 「文化現象としての『新ヴァイマル協会』(1854-67年)――芸術家と芸術愛好家たちによる団体」(『沖縄県立芸術大学紀要』第21号、1頁から18頁、2013年)
  13. 「フランツ・ブレンデルの『新ドイツ派』とその概念の変遷」(『音楽学』第59巻 第1号、16頁から28頁、2013年)
  14. 「フランツ・リスト」(全日本ピアノ指導者協会編『ピティナ・ピアノ事典』、http://www.piano.or.jp/enc/composers/83/ 2013年)
  15. 「リストによるヴァーグナーのオペラ編曲法と『トランスクリプション』、『アレンジメント』、『ピアノ・スコア』の独自名称」(『静岡文化芸術大学研究紀要』第15巻、57頁から66頁、2015年)
  16. 「リストのマスタークラスにおけるピアノ編曲の役割」(『静岡文化芸術大学研究紀要』第17巻、2017年)
所属学会・団体 日本音楽学会、日本音楽表現学会、日本独文学会
社会的活動 日本音楽学会関東支部例会幹事(2010年度)
日本音楽学会選挙管理委員会東日本支部委員(2014年度)
日本音楽表現学会『音楽表現学』編集委員(2015年度から2018年度)

 

メッセージ

これまでわたしは19世紀を中心とする西洋音楽史や音楽思想を学び、研究してきました。博士論文では1859年に音楽史家で批評家のフランツ・ブレンデルによって提唱された「新ドイツ派」を取り上げました。その用語はリストやヴァーグナー、ベルリオーズという当時の前衛作曲家集団を代表者に据える呼び名というだけでなく、1871年のドイツ帝国誕生へと向かうナショナリズムとの関連においても考察されるべき社会史的、政治史的、文化史的概念です。今後も音楽を歴史的に振り返ることで当時の音楽社会に対する理解を深め、そして今日の音楽文化を見つめ直すことにつながる研究を展開していきたいと思います。
 
本学が位置する浜松には、国内唯一の公立の楽器博物館があります。そこにはアジア、オセアニア、アフリカなど世界各地の楽器とともに、ヨーロッパの貴重な鍵盤楽器の数々が展示されています。これらはベルリン、ライプツィヒ、ブリュッセルなど、ヨーロッパの著名な楽器博物館と比べても、勝るとも劣らぬ充実のコレクションです。ロココ文化栄える18世紀フランスの宮廷で鳴り響いたチェンバロ、1830年代パリのサロン文化を象徴するプレイエルのピアノ、あるいはヴィルトゥオーソ・ピアニストたちが華麗な技巧を競演したエラールのピアノなど歴史的な楽器を見つめることで、当時の人々の音楽生活、音楽文化を追体験することが出来るのです。
 
音楽が大好きな人、音楽について語りたい人、世界の音楽文化に興味がある人、音楽と他芸術の融合に関心がある人、音楽と社会の関係を考察してみたい人――音楽と関連する学びに対して強い欲求を持つそんな皆さんと共に、西洋の音楽や音楽史、そして音楽社会文化を探求し、考え、語り、一緒に学んでいきたいと思っています。