カリキュラムの特徴

文化政策学科の多角的な学び

文化政策学科には、政策や行政、経済や経営、文化や情報、社会や心理、法律など多岐にわたる専門分野の教員がいます。
まず入学から2年間は、多様な学科科目を履修しながらじっくりと学びたい分野やテーマを設定します。3年次からのゼミや4年次の卒業論文・プロジェクトでは、自らが関心を持ったテーマについて、専門知識を持つ教員の指導のもとで学びを深めていきます。専門的な指導にあたっては、55名の入学定員に対し、14名の専任教員を擁し、きめ細かな少人数クラスでの教育を行います。

文化政策学科の学びの体系

文化政策学科の学びの体系を3層で示した図。土台となる層が「学科必修」です。中間の層が、「学科科目」です。学科科目は大きく政策・経営・情報の3つに区分されます。そこで自分のテーマを見つけ、最上層の卒業研究にまとめます。
1調査研究や企画立案の手法を身につける
学科必修では、文化政策の基礎となる知識と共に、基本的なアカデミックスキルや実践的な調査研究・企画立案手法を学びます。また、政策、経営、情報の3つの視点から現代社会の様々な課題を理解し、実社会での問題の解決に貢献できる知識と実践力を養っていきます。
2地域社会の豊かさを構想する
都市や農山漁村、コミュニティや集落、組織や集団を主な調査研究対象として、そこに住み、働く人々の生活や考え方を、観察やインタビューを通じて調べます。そして、多様な学科科目から学んだ知識を、調査で得られた情報の分析に応用しながら理解を深め、問題点を明らかにし、解決策を提言します。こうして、現実的で実現可能性の高い政策や事業計画を立案する力を習得します。
3産業社会のあるべき形を考える
地域における製造業、サービス業、農林水産業の実態、様々な種類や規模の企業や公共団体の経営・運営について、統計的なデータはもちろんのこと、現場の経営者や労働者、そして消費者の体験や視点を踏まえながら学びます。さらに、企業や公共団体の経営戦略や運営形態を調査して、評価方法などを習得します。企業の社会的責任など企業と地域社会の関係についても学びます。

文化政策学科で学ぶ4年間

カリキュラムの要点を示す図。文化政策学科の1年次は学科必修を中心に学びます。2年次になると学科基幹科目が始まります。3年次・4年次は演習(ゼミ)で研究テーマを深め、卒業論文を仕上げます。
1年次 社会をみつめる視座と基礎的能力の開拓
幅広い教養科目といくつかの学科基礎科目の履修を通じて、文化政策を学ぶことの意義や、自らの目指す分野について考えます。同時に、情報リテラシー、データ検索、レポート作成、プレゼンテーションなどの基礎能力を身につけます。
2年次 多様な専門知識の習得
多様な学部・学科科目の履修を通じて自らの専門領域の確立を目指します。また、企画立案や社会調査士資格に関する科目の履修を通して調査研究能力を高めます。2年次の終わりには卒業後の進路選択も視野に入れつつ、3年次から始まる演習(ゼミ)を決定します。
3年次 演習(ゼミ)を通じた専門の深化
いよいよ演習(ゼミ)が始まります。担当教員の指導のもと、少人数で学習に取り組むことにより、専門知識を深化させるとともに、自ら課題を発見・分析・解決していく能力に磨きをかけます。学外のプレゼンテーションイベントにも参加します。
4年次 「大学での学び」の集大成
大学生の総仕上げの学年です。これまでの3年間の学習成果の集大成として、ゼミ担当教員のもとで卒業論文の執筆や卒業研究プロジェクトに取り組みます。こうして培われた幅広い知識と実践力を活かして、就職や大学院進学などの進路を決定します。