ゼミ紹介・卒業研究演習

ゼミ紹介

文化政策学科・野島那津子准教授

社会問題を多角的に考察し、
別様の社会を構想する力を身に着ける

ゼミでは、マイノリティや社会的排除にかかわる問題について、社会学や近接領域の文献講読を通じて考えていきます。これらの問題は、ややもすると道徳的次元で考えられがちです。重要なのは、なぜ、どの ようにして、ある種の人々が社会的排除の状態に置かれている/きたかを、歴史的・ 社会的・政治的・経済的・法的な次元で捉え、解決策を探ることです。本ゼミではこうした視角のもと、ゼミ生の幅広い関心を引き受けつつ、教員も学生も切磋琢磨しながらテクストを読み進めていきます。

野島 那津子 准教授(社会学)
文化政策学科 尾崎さん

“自分らしさ”を問い続ける。
その答えは、きっと変わり続ける。

社会学への関心から、社会理論の講義がきっかけで野島ゼミを選びました。ゼミで は、ジェンダーやマイノリティなど社会問題に関する文献を読み、議論を通じて新たな視点を得ています。卒業論文では、現代社会で頻出する「自分らしさ」という言葉に焦点を当て、自己啓発書におけるその意味や歴史的背景を研究しています。ゼミでの議論を通じて、発言する力や考えを言語化する力が身につきました。興味を深め、主体的に学びたい人にSUACは 最適な環境です。

尾崎 文菜(文化政策学科3年、名古屋市立名東高等学校出身)

注:学生の学年表記は取材時(2024年度)のものです。

卒業研究演習一覧

メディア・消費文化から社会を見る

担当教員:加藤裕治 教授
メディアや消費の文化と日常文化が分かち難く結びついている現代社会の状況を理解し、その課題を明らかにしていきます。ゼミでは社会学を中心とした方法や研究をもとに、各自の研究テーマに取り組むことになります。

社会の中の人間の心に関する研究

担当教員:小杉大輔 教授
まず、心理学の研究法について、グループで体験的に学びます。そして、社会心理学を中心とした最新の研究動向を参考に、各自で研究テーマを決定し、調査を実践していきます。

行動や政策についての経済学的研究

担当教員:鈴木浩孝 教授
消費者や企業にとっての合理的行動をベースに、社会にとって望ましい状態を実現するためのルールや産業政策について、経済学の見地から客観的に考えていきます。

経営戦略論、組織論を切り口に企業を研究

担当教員 : 曽根秀一 教授
経営学、とりわけ経営戦略論、組織論、経営史の視点から現代社会において重要な位置を占める大小さまざまな「企業(会社)」について、理論及びフィールドワークも交えながら、研究を進めていきます。

公共政策の分析と評価

担当教員:田中 啓 教授
公共政策の対象となる社会や地域の現状を深く理解することを重視します。その上で、社会的課題の解決方法や政策の有効性を分析・ 評価する技法について学び、自身の関心のあ るテーマに応用します。

公共図書館を通して地域を見る

担当教員:林 左和子 教授
公共図書館を研究するにはその地域についても知る必要があります。図書館を通して地域にアプローチし、地域のために図書館は何ができるかを考えることを目標としています。

都市・地域計画、まちづくりの研究

担当教員:藤井康幸 教授
都市・地域の計画、まちづくりは間口が広く、幅広いトピックの学習、分析から入り、卒業論文に向けて関心分野を絞り込んでいきます。事例研究とフィールドワークを重視します。

中山間地域についての社会学的研究

担当教員:舩戸修一  教授
ゼミでは、まずフィールドワークを通して中山間地域(農山村社会)の現状や課題を社会学的に把握することを学びます。そして各自で研究テーマを設定し、入念な現地調査をしたうえで、中山間地域を社会学的に分析します。

経済史・産業史から現代を見る

担当教員:四方田雅史 教授
経済学・経営学の基本的な考え方を学ぶとともに、これまで経済・産業・企業がどのような変遷をたどったか、その背景にある経済・経営的要因について分析し、討論します。

家族と地域福祉に関するライフコース研究

担当教員 : 小林淑恵 准教授
個人や家族のライフコースと地域福祉の関係を扱います。行政機関との連携活動を通じて地域福祉に関する理解を深め、各自の設定した課題について実証的な研究としてまとめることを目指します。

都市・文化をめぐる行政規制や資金をめぐる法を学ぶ

担当教員 : 塩見佳也 准教授
文化政策を行政規制や資金調達の側面から考察し、公民連携をめぐる基本的な法の仕組みやPFIの実施事例を研究します。その際、都市や文化財保護をめぐる法技術を修得し、理論的背景も考慮しながら複眼的に考察していきます。

排除の力学の社会学的研究

担当教員:野島那津子 准教授
マイノリティ(社会的少数者)をめぐる問題を中心に、ある種の人びとが、なぜ、どのようにして社会的に排除されている/きたのかを、社会学や近接領域の文献を参照しながら考えていきます。

情報学で環境・社会・経済の課題を解く

担当教員: 叢 日超 講師
現代社会の諸課題に対して、情報学を軸にして定性的・定量的な評価及び思考を行います。ゼミでは各自の研究テーマに沿い、様々な手法を用いて情報の収集処理・分析・考察(論文、発表)等詳しく学んでいきます。