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教員紹介


四方田 雅史

YOMODA Masafumi
 

教授

文化政策学部 文化政策学科
大学院 文化政策研究科
E-mailアドレス m-yomo@suac.ac.jp

キーワード:産業史、比較経済史、アジア、産業集積、制度
 
出身地 埼玉県
学歴
  • 早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了(1997年)
  • 早稲田大学大学院経済学研究科博士後期課程満期退学(2003年)
学位 経済学修士(1997年)、経済学博士(2006年)
経歴
  • 日本学術振興会特別研究員(2003年から2006年)
  • 武蔵野大学非常勤講師(2003年から2010年)
  • 東海大学海洋学部非常勤講師(2004年から2008年)
  • 山梨学院大学商学部・現代ビジネス学部非常勤講師(2006年から2010年)
  • 早稲田大学政治経済学術院助教(2007年から2009年)
  • 東洋大学経済学部非常勤講師(2009年から2010年)
  • 早稲田大学政治経済学部非常勤講師(2009年から2010年)
  • 静岡文化芸術大学講師(2010年)、准教授(2013年)、教授(2018年から)
担当授業分野 社会科学の方法、経済学基礎、日本経済論、産業遺産と産業史  など
研究分野 経済史、産業史、経営史
研究テーマ 戦前日本とアジア(特に中国)における産地・産業の制度・慣行の比較
研究業績 著書
  • 『アジア太平洋経済圏史1500―2000』(共著、川勝平太編、藤原書店、2003年5月)
  • Intra-Asian Trade and the World Market,Latham, A. J. H. and H. Kawakatsu, eds., Routledge, 2006.(共著)
  • 『戦間期日本の社会集団とネットワーク デモクラシーと中間団体』(共著、猪木武徳編、NTT出版、2008年3月)
  • 『地域間の歴史世界―移動・衝突・融合』(共著、鈴木健夫編、早稲田大学出版部、2008年3月)
  • 『国力と外国貿易の構造』(翻訳、飯田敬輔監訳、勁草書房、2011年2月)
  • 『きっちり学ぶ経済学』(共著、江良亮・森脇祥太編著、日本評論社、2011年4月)
  • 『「越境」世界の諸相 歴史と現代』(共著、鈴木健夫編、早稲田大学出版部、2013年3月)
  • 『地域と越境-「共生」の社会経済史』(共著、内田日出海ほか編、春風社、2014年5月)
  • 『農の6次産業化と地域振興』(共著、熊倉功夫監修、米屋武文編、春風社、2015年3月)
  • 『日中比較産業史-取引慣行と制度に見る戦前期日中経済の特質』(単著、春風社、2016年2月)
  • 『中東欧の文化遺産への招待-ポーランド・チェコ・旧東ドイツを歩く』(共編・共著、加藤裕治・四方田雅史共編、青弓社、2018年)

論文・解説
  • 「一九三〇年代における神戸・横浜の外商と世界市場―アジア・アフリカ市場を中心に」(『アジア研究』第46巻第3・4合併号、アジア政経学会、2000年6月)
  • 「模造パナマ帽をめぐる産地間競争―戦前期沖縄・台湾の産地形態の比較を通じて」(『社会経済史学』第69巻第2号、社会経済史学会、2003年7月)
  • 「2003年の歴史学界 回顧と展望 日本・近現代・経済2」(『史学雑誌』第113巻第5号、史学会、2004年6月)
  • 「戦前期花莚製造業をめぐる日本・中国間制度比較―日本の領事報告の分析を通じて」(『日本研究』第29集、国際日本文化研究センター、2004年12月)
  • 「戦前期日本・中国におけるメリヤス製造業―市場変動・需要の多様性への対応に着目して」(『アジア研究』第53巻第2号、アジア政経学会、2007年4月)
  • 「日本と中国で生糸検査所の成果がなぜ異なったのか?―戦前期の検査所をめぐる慣行や観念を中心に」(『武蔵野大学政治経済研究所年報』第2号、武蔵野大学政治経済研究所、2010年3月)
  • 「戦前期ゴム製品製造業における企業間協力―日本・中国の都市型近代工業の比較を通じて」(『武蔵野大学政治経済研究所年報』第4号、武蔵野大学政治経済研究所、2011年10月)
  • 「歴史的運河の「まなざし」―ヨーロッパ・東アジアの比較を通じて」(『静岡文化芸術大学紀要』第13巻、2013年3月)
  • 「橘樸の経済社会思想-「封建」概念と発展段階説に関する見解をめぐって」(『日本経済思想史研究』第14号、2014年3月)
  • 「上海、青島の紡織工場遺産の保全と利活用-在華紡の事例を中心に-」(『産業考古学』第153号、2016年3月)
  • 「文化摩擦の場としての山東牛取引-戦前日中間の経済制度の相違を中心に-」(『武蔵野大学政治経済研究所年報』第13号、2016年9月)
  • 「農業・農村の文化財的価値と農産品・加工品のブランド化」(『農業と経済』第83巻第8号、2017年9月)
  • 「柏祐賢の比較経済秩序論における中国経済・「東亜」観」(『静岡文化芸術大学紀要』第18巻、2018年3月)
  • 「経済学説史における柏祐賢「経済秩序」論の位置」(『武蔵野大学政治経済研究所年報』第17号、2018年9月)
受賞歴 社会経済史学会賞
所属学会・団体 社会経済史学会、経営史学会、アジア政経学会、日本経済思想史研究会、産業考古学会

 

メッセージ

多様な視点を得ること

私は、これまで経済史・産業史という分野を中心に研究してまいりました。具体的に言いますと、日本やアジア(私の専門外ですが、欧米なども含め)の産業や経済が過去にどのように発展し展開してきたか、を考える分野です。先人たちが選択してきた経営戦略や企業組織、先人たちが開発した技術なども研究対象です。 幸いにも静岡県や隣の愛知県にはさまざまな産業が集積しています。この歴史や現状にも関心を持っています。

「温故知新」という言葉があります。古いことを知ることから新しいこと(現在や未来)もわかるという意味です。現代を考えるために歴史を見るなんて遠回りだと思うかもしれませんが、歴史には現代に通用する部分も隠れています。歴史からは、現在の経済・企業・産業に至った原因、すなわち起源を知ることができます。たとえば高校の歴史教科書に登場するJ・ワットの蒸気機関や豊田佐吉の織機。現在では陳腐な技術でしょうが、実際に見てみると感動すら覚えます。彼らをはじめとする先人たちの努力を土台に、最先端技術やトヨタのような企業が生まれ、私たちは便利で豊かな生活がおくれるのです。そこからは、将来の経済・産業を考えるヒントや教訓が見えてきたり、現在の私たちには当たり前のことが過去には当たり前でないことが分かったりもします。

「高校で学ぶことと大学で学ぶとは何が違うか」と尋ねられたら、違いの1つは多様な視点を身につけることだと答えます。授業、ゼミ、サークル、アルバイト、ボランティア、友達づきあい、旅行、さまざまな場面で多様な視点を身につけることができます。タイムマシンに乗ることはできませんが、歴史も、旅行と同様、日常と異なる過去から多様な視点を汲み取ることができます。歴史は懐古趣味などではなく、教訓を導いたり、現在を相対化したりと、多様な観点に誘ってくれます。皆さんと一緒に産業や企業の現状と歴史を学びながら、最終目標として、現代社会に対する多様な視点を身につけてもらえれば幸いであると思います。