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教員紹介
谷川 真美TANIGAWA Mami
教授 学生部長
- 文化政策学部 芸術文化学科
- 大学院 文化政策研究科
芸術論、現代美術、モダニズム
学歴 | 大阪大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学(1995年) |
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学位 | 修士(文学)(大阪大学、1993年) |
経歴 |
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担当授業分野 | 現代芸術論(現代美術)、文化と芸術(美学)、美術研究特講(大学院) |
研究分野 | 現代美術、芸術論 |
研究テーマ | 現代美術論、モダニズム、アートと公共性 |
研究業績 | 著書
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所属学会・団体 | 美学会、映像学会、日本マンガ学会 |
社会的活動 | 浜松市文化政策推進会議 監事 はままつ響きのプロジェクト会議 委員 公益財団法人 就職支援財団 評議員 |
メッセージ
現代をアートから考える
芸術(アート)は、その時代を端的に表現し、また、その先にやってくる時代をいちはやく示しているといわれます。それは現代においても変わりません。不安定で混迷の時代といわれる現代を、つぎの時代へと導く可能性とは何なのか、信じるものがなくなったといわれる私たち現代人を「生かす」ことができるのは、いったいどのようなことなのか。このような時代だからこそ、一見、時代の混沌を示しているにしかすぎないように思える芸術(アート)の領域を深く探ることによって、その手がかりを見つけ出すことができるのではないかと考えます。
現在、芸術(アート)と呼ばれるものとそうでないものの境界は限りなくあいまいになっています。あらゆるものを簡単に「アート」と呼んでしまうのではなく、そのような冠を取り去った「そのもの」として考えること、「アート」とは人にとって何なのかという本質的な問いについて、一見するとアートとは遠いように思われる経済や政治といった事象との関わりにおいて考えること、つねに作品をリアルな視点からとらえることを心がけています。
芸術(アート)を深く知ることは、単に「すぐれたビジネスパーソンに必要なアート思考のもとになる」からではなく、もっと根本にある人間のありかたや世界の姿を知るための手がかりを得ることにつながります。それらは、人間が表現する具体的な事物をていねいに検証することからしか得られません。