教員紹介

兪 嶸 准教授写真

兪 嶸YU Rong

教授

  • 文化政策学部 国際文化学科
出身地 中国 西安
学歴 名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了(2006年)
学位 博士(学術)(名古屋大学、2006年)
経歴
  • 愛知大学国際中国学研究センターCOE研究員(2006年から2007年)
  • 静岡産業大学講師(2007年から2010年)
  • 愛知大学国際問題研究所客員研究員(2007年から2014年)
  • 静岡文化芸術大学講師(2010年)、准教授(2013年)、教授(2021年から)
担当授業分野 中国経済論、アジアビジネス論、中国語
研究分野 中国経済、開発経済学
研究テーマ 中国の格差問題、財政構造
研究業績 著書
  • 『中国経済ハンドブック2004』(共著、全日出版、2003年)
  • 『変わる中国、変わらない中国』(共著、全日出版、2003年)
論文・解説
  • 「‘省管県’制度の一考察―浙江省の例を通して―」(単著、愛知大学ICCS現代中国学ジャーナル第2巻第1号、2010年)
  • 「財政制度の変遷による中国少数民族自治地域への影響」(単著、『静岡文化芸術大学研究紀要』第11巻、2011年)
  • 「持続的な成長は可能かー寧夏回族自治区の地方財政の観点からー」(共著、平成20年度~平成22年度科学研究費補助金研究成果報告書『西部大開発をめぐる日中共同の実証的研究』、2011年)
  • 「中国における少数民族地域の財政力格差」(単著、『愛知大学国際問題研究所紀要』第140号、2012年)
  • 「都市農村一体化」政策の一考察―浙江省における都市・農村間所得格差の変遷を通して―」(単著、『静岡文化芸術大学研究紀要』第14巻、2014年)
  • 「初期分税制期間における中国の公共投資の地域間配分 ―1994~2000『基本建設投資』を通しての考察―」(単著、『静岡文化芸術大学研究紀要』第15巻、2015年)
  • 「中国における省級以下の財政移転支払の一考察 ―浙江省と陝西省の県級財政の比較を通して―」(単著、『静岡文化芸術大学研究紀要』第18巻、2018年)
作品・プロジェクト
  • 平成20年度~平成22年度科学研究費補助金 基盤研究(A)「西部大開発をめぐる日中共同の実証的研究」研究分担者(課題番号:20252001;研究代表者 愛知大学 古澤賢治 教授)
  • 「地域経済の国際化に向けて-静岡県の対中国ビジネスの拠点、浙江省のマクロ経済環境に関する研究-」2011年度、2012年度 静岡文化芸術大学特別研究
  • 人間文化研究機構 地域研究推進事業 「現代中国地域研究」第2期(H24 ~H28)愛知大学連携研究拠点 研究分担者
    平成24年4月~平成28年3月 「日中関係変化の構造的変容に関する実証的研究」
    (愛知大学研究代表者:高橋五郎 教授)
所属学会・団体 中国経済学会、アジア政経学会、国際開発学会

メッセージ

「グローバル化」と「情報化」は今の時代を表現するのにもっとも頻繁に使われている言葉かもしれません。異なる文化や価値観に接する機会が急激に増えている「グローバル化」時代を積極的に生きるのに、異なるものに対する知的探究心をもつことが重要です。異質なものに触れると拒絶反応を示す、これは多くの人に見られるでしょうが、知的探究心を持っていれば、異質なものを理解しようと努力するものです。理解が深まるにつれ、探究心が満たされる喜びを感じ、結果的には異質を受け入れ、楽しむこともできるようになります。

一方、「情報化」時代を正しく生きるのに、情報を的確に分析するための知識をもつことが重要です。技術の発展によって、情報は容易に入手できますが、十分な知識をもって客観的に情報を捉えなければ、ただ鵜呑みすることになってしまいます。テレビ、新聞、インターネットなど、日常の情報源から得られるのは、場合によっては物事の表層にしか過ぎません。こういった表面的なことに留まらず、より深く掘り下げて物事の本質を見出すのにも、知識の蓄積が問われます。

教育者として、「グローバル化」と「情報化」時代を生きる学生のみなさんに、探究心と知識の大切さを伝え続けたいと思います。

研究者として、私の研究テーマは格差と貧困の問題であり、格差と貧困は経済成長とどのように関わっているかは私の関心の所在です。学問は人のためにあり、人はみんな平等である。このことを常に念頭に置きながら、研究の道を歩んでいきたいです。