ホーム > 学部・大学院 > 教員紹介 > 文化政策学部 教員紹介 > 片桐 弥生

教員紹介


片桐 弥生

KATAGIRI Yayoi
 

教授

文化政策学部 芸術文化学科

キーワード:源氏絵、扇絵、やまと絵、土佐派、文学享受
出身地 兵庫県
学歴 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程中途退学(1988年)
学位 文学修士
経歴
  • 大阪大学文学部助手(1988年から1992年)
  • 静岡県立大学短期大学部講師(1992年から1999年)
  • 静岡県立大学短期大学部助教授(1999年から2001年)
  • 静岡文化芸術大学助教授(2001年)、准教授(2007年)、教授(2010年から)
資格 学芸員資格
担当授業分野 美術史(日本・東洋)、鑑賞と批評(美術・造形) など
研究分野 日本美術史
研究テーマ
  • 源氏物語の絵画化など文学と絵画の関係について
  • 土佐派を中心とした中世やまと絵について
研究業績 著書
  • 『石山寺と紫式部―源氏物語の世界―』(共編著、大本山石山寺、1991年)
  • 『石山寺の美―観音・紫式部・源氏物語―』(共編著、大本山石山寺・株式会社アートワン、2008年)

論文・解説
  • 「白描源氏物語絵巻における絵と詞―スペンサー本を中心に―」(『フィロカリア』第6号、1989年)
  • 「新出和様扇面図帖について」(共著、『国華』1124・1125号、1989年)
  • 「土佐派と料紙装飾―大応寺蔵「源氏物語抜書断簡」をめぐって―」(『MUSEUM』465号、1989年)
  • 「掛幅物語絵の時代―琳派の場合」(『琳派美術館』2、集英社、1993年)
  • 「扇絵と和歌―室町時代における扇絵享受の一面―」(『日本美術全集』第13巻、講談社、1993年)
  • 「室町時代における古歌の造形」(『日本文化研究』第5号、1993年)
  • 「狩野晴川院の源氏絵屏風―法然寺本を中心に」(『美術史の断面』、清文堂出版、1995年)
  • 「絵様考―注文主と絵師の間―」(『日本文化研究』第11号、1999年)
  • 「美術史における源氏物語―源氏絵の場面選択と図様の問題を中心に―」(『源氏物語研究集成』第14巻、風間書房、2000年)
  • 「歌仙絵の世界―業兼本図様の成立と展開を中心に」(『和歌をひらく』第3巻、岩波書店、2006年)
  • 「松岡映丘筆「宇治の宮の姫君たち」をめぐって」(『源氏物語をいま読み解く』1、翰林書房、2006年)
  • 「室町時代の源氏絵扇面」(『国文学―解釈と教材の研究』第53巻1号、2008年)
  • 「スペンサーコレクション「白描源氏物語絵巻」の内容と位置づけ」(『源氏絵集成』、藝華書院、2011年)
  • 「紫式部石山詣図」(宮内庁書陵部蔵)と『源氏物語竟宴記』 (『静岡文化芸術大学研究紀要』第14巻、2013年度)
  • 「連歌帖図扇面(南禅寺蔵)の内容とその制作の周辺」(『画下遊楽-奥平俊六先生退職記念美術史論文集』、藝華書院、2018年)
所属学会・団体 美術史学会、美学会、民族芸術学会
社会的活動 浜松市美術館協議会委員、静岡県文化財保護審議会委員

 

メッセージ

日本美術について学ぶとは

日本の美術というと何を思い浮かべますか?浮世絵、水墨画、仏像、襖絵、絵巻などなど。これらは、今は日本史の教科書の片隅の図版や、美術館や博物館の展示ケースの中でしか見られないかもしれませんが、かつてはそれを作った人(絵師や仏師)、作らせた人(注文主)がいて、見た人(鑑賞者)がいました。これら美術作品と今呼ばれているものが当時どのような意味をもっていたのか、社会においてどのように機能していたのか、そういったことを明らかにしていきたいと思っています。もちろんその前提として、作品そのものをじっくり見て、その内容や表現を検討し位置づけていくことが大切なのは言うまでもありません。授業でも画像を多く用いたり、実際に展覧会等にいき作品を見る機会をつくったりして、作品そのものときちんと向き合うようにしたいと思っています。

私自身は文学と絵画の関係について、特に『源氏物語』がいかに絵画化されてきたかに興味を持ち、研究を続けてきました。『源氏物語』はおよそ千年前に執筆された直後から、絵巻や屏風などに描かれ続けてきました。長大な物語のどの場面が好まれ描かれたのか、物語の内容をどのように絵画化しているのか、時代によってそれらはどのように変化したのか。時代時代の『源氏物語』そのものの読まれ方や、人々が『源氏物語』に求めていたものについても考えを及ぼしつつ、明らかにしていきたいと思います。