教員紹介

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西田 かほるNISHIDA Kaoru

教授

  • 文化政策学部 国際文化学科
キーワード:
近世、宗教、神職、神子、芸能者
学歴 学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位修得退学(1994年)
学位 博士(史学)(学習院大学、2020年)
経歴
  • 学習院大学非常勤講師(1999年)
  • 山梨県立女子短期大学非常勤講師(2001年)
  • 東京都立大学非常勤講師(2002年)
  • 静岡文化芸術大学講師(2004年)、助教授(2006年)、准教授(2007年)、教授(2012年から)
資格 博物館学芸員資格
担当授業分野 日本文化論、日本史学Ⅰ、古文書の調査と読解など
研究分野 日本近世史
研究テーマ 宗教者および芸能的宗教者(夷職、筰、神事舞太夫など)の身分形成について
研究業績 著書
  • 「甲斐・信濃の陰陽師」(梅田千尋編『新陰陽道叢書3近世』名著出版、2021年)
  • 『近世甲斐国社家組織の研究』(山川出版社、2019年)
  • 「多様な身分―巫女」(高埜利彦編『近世史講義―女性の力を問い直す』筑摩書房、2019年)
論文・解説
  • 「近世遠江における親王由緒―木寺宮をめぐって―」(『静岡文化芸術大学紀要』21、2021年)
  • 「近世中期における甲斐国陰陽師の動向」(『静岡文化芸術大学紀要』16、2016年
所属学会・団体 学習院大学史学会、史学会、地方史研究協議会、静岡県地域史研究会、甲州史料調査会

メッセージ

私はこれまで、江戸時代における宗教者の存在形態について検討してきました。その中でも、甲斐国や信濃国など中部地域の神職や富士山御師・芸能的宗教者を素材としています。芸能的宗教者とは、占考を行う陰陽師や竈祓を行う神事舞太夫、口寄せを行う神子(みこ)、あるいは夷職や筰(ささら)など、各地を廻り祈祷や門付芸能などを行う者です。

宗教や信仰は日本の文化や社会を読み解く重要な鍵であり、宗教者の活動は人々の心性や文芸・芸能のみならず、経済・流通あるいは交通や観光といった多様な問題とも深く関わっています。また、前近代は身分制の社会ですが、身分がどのようなものであるのかについて、宗教者を素材に検討してきました。特に神子などの女性宗教者を通して、日本社会における女性のあり方についても検討しています。今後は、三遠南信地域の宗教者についても検討してみたいと考えています。

また、学生の時から史料の整理・調査活動に取り組んできました。蔵の中で忘れ去られている古文書などの保存状況を記録し、一点一点封筒に収納し、古文書に書かれた年号や内容をデータ化する作業です。史料は地域の歴史や文化を知る重要な記録ですが、今日、社会状況の変化や自然災害などによって廃棄や滅失の危機にさらされています。東南海地震などに備えるといった観点からも、静岡県内における史料の整理活動に取り組んで行きたいと考えています。