教員紹介

高島知佐子

高島 知佐子TAKASHIMA Chisako

教授
芸術文化学科長

  • 文化政策学部 芸術文化学科
  • 大学院 文化政策研究科
出身地 大阪府
学歴 大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程修了
学位 博士(商学)(大阪市立大学、2010年)
経歴 大阪市立大学都市研究プラザ研究員(2010年から2011年)
京都外国語大学講師(2011年から2014年)
静岡文化芸術大学講師(2014年)、准教授(2015年)、教授(2022年から)
担当授業分野 アートマネジメント概論、アートマネジメントB など
研究分野 アートマネジメント、文化・芸術活動の長期的なマネジメント
研究テーマ 伝統芸能・伝統工芸の継承、芸術団体の経営、芸術活動を通した組織変革・人材育成、医療機関における芸術活動 など
研究業績 著書
  • 「伝統工芸の技法伝承が伝統芸能の継承につながる-石州和紙と石見神楽」「英国と日本における大学教育の現状」(『ヘリテージマネジメント』学芸出版社、2022年)
  • 「組織のマネジメント」「福祉・医療からの学び」(『はじまりのアートマネジメント 芸術経営の現場力を学び、未来を構想する』水曜社、2021年)
  • 「地域の歴史と食文化を通した国際交流」(『文化で地域をデザインする 社会の課題と文化をつなぐ現場から』学芸出版社、2020年)
  • 「文化・芸術活動のフィランソロピー活動がもたらす社会経済的価値」(『企業経営のエスノグラフィ』東方出版、2020年)
  • 「伝統工芸」「伝統芸能」(共著、『文化経済学 軌跡と展望』ミネルヴァ書房、2016年)
論文・解説
  • 「伝統工芸産業におけるエコシステムの進化と海外展開 −刃物産業に着目して−」(共著、『文化経済学』文化経済学会<日本>、21巻1号、2024年)
  • 「国際音楽コンクールの運営と若手音楽家のキャリア支援」(単著、『静岡文化芸術大学研究紀要』第24巻、2024年)
  • 「工業都市の中心市街地における多層的な創造活動 ─浜松市ゆりの木通り商店街の事例から」(単著、『都市計画』日本都市計画学会、vol.72 No.5、2023年)
  • 「伝統工芸における文化と産業の持続性 ─技の文化的価値に着目して─」(共著、『21世紀における持続可能な経済社会の創造に向けて 』日本経済学会連合、Vol.1 No.4、2022年)
  • 「ユネスコ創造都市における国際音楽コンクール ハノーファー、グラスゴー、浜松の事例」(共著、『静岡文化芸術大学研究紀要』第21巻、2021年)
  • 「家元組織とその制度にみる伝統芸能の継承メカニズム」(『文化経済学』文化経済学会<日本>、第11巻第2号、2014年)
  • 「The Income Security System in Japanese Traditional Performing Arts: A Strategy for Utilizing the Nation’s Traditional Arts Resources」(共著、Journal of Modern Accounting and Auditing, Vol.9 No.5、2013年)
  • 「伝統芸能における実演家組織の収益システム」(共著、『文化経済学』文化経済学会<日本>、第9巻1号、2012年)

その他の活動
  • ホスピタルアートプロジェクトしずおか(医療機関での芸術活動、2015年から現在)
所属学会・団体 文化経済学会<日本>、組織学会、日本アートマネジメント学会、日本経営学会、日本文化政策学会
社会的活動 アーツカウンシルしずおか「文化芸術による地域振興プログラム」審査委員(2021年から2024年)
浜松市インターカルチュラル・シティ推進会議委員(2021年から2022年)
浜松市創造都市推進事業補助金審査委員・アドバイザー(2020年から現在)
独立行政法人日本芸術文化振興会・専門委員(2018年から2024年)
文化経済学会<日本>理事(2018年から現在)
一般社団法人浜松創造都市協議会・監事(指定管理者:浜松市鴨江アートセンター、浜松市木下恵介記念館、2016年から現在)
日本アートマネジメント学会運営委員(2016年から現在)

メッセージ

近年、芸術・文化を通した地域活性化等、芸術・文化の有用性に注目が集まっています。しかし、芸術・文化は、役に立つために存在するものなのでしょうか。芸術・文化は、その時代には価値が理解されなかったり、社会に混乱を撒いたりすることがあります。人々に理解されにくい側面があるにもかかわらず、いかにして活動を続け、新しい表現や作品等を生み出し続けているのでしょうか。誰が支え、これからどう発展していくのでしょうか。

芸術・文化は、次の時代につながる新しい価値を生み出すものでもあります。だからこそ、社会を変え、組織を変え、人々の行動を変える力にもなります。このような芸術・文化の意義に目を向け、現場の人々がどのような創意工夫をし、次の時代に繋いでいるのかを考えることは、社会のあり方を見つめ直し、社会を創造する力につながります。

学生と一緒に医療機関での芸術活動、伝統文化の領域でのフィールドワークを行ってきました。さまざまな領域の人々同士がプロセスを共有し関わりあうことで、皆が現状や社会に対して新たな気づきを得ていくことを実感しています。学問と実践の両方から、未来のための芸術・文化、そのマネジメントのあり方を考えていきましょう。