教員紹介

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武田 好TAKEDA Yoshimi

教授

  • 文化政策学部 国際文化学科
キーワード:
イタリア語、ヴェリズモ・オペラ、マキァヴェッリ、君主論
出身地 大阪府
学歴 大阪外国語大学大学院外国語学研究科イタリア語学専攻修了(1987年)
学位 修士(文学)(大阪外国語大学、1987年)
経歴
  • 相愛大学非常勤講師(1986年から2006年)
  • 神戸新聞文化センター(神戸日伊協会)講師(1988年から2000年)
  • 桃山学院大学非常勤講師(1993年から2003年)
  • NHK神戸文化センター講師(1995年から2015年)
  • NHKラジオイタリア語講座講師(1998年から2009年、2018年、2019年)
  • 神戸女学院大学非常勤講師(2001年から2006年)
  • 星美学園短期大学専任講師(2007年から2009年)
  • 慶應義塾大学非常勤講師(2007年から2014年)
  • 星美学園短期大学准教授(2010年から2013年)
  • NHK教育テレビイタリア語会話講師(2012年から2013年)
  • 静岡文化芸術大学准教授(2014年)、教授(2016年から)
担当授業分野 イタリア語、イタリア文化史、ルネサンス文化史
研究分野 イタリア語、イタリア文化
研究テーマ
  • マキァヴェッリと『君主論』
  • 19世紀イタリアオペラ
  • イタリア語教授法、イタリア語教材開発
研究業績 著書・訳書
  • 『Andiamo in Italia!(イタリア語初級テキスト)』(単著、南欧図書、1997年)
  • 『マキァヴェッリ全集5 使節報告書』(共訳、筑摩書房、1999年)
  • 『マキァヴェッリ全集6 政治小論』(共訳、筑摩書房、2000年)
  • 『イタリア語をはじめよう!Cominciamo l'italiano!』(単著、NOVA出版局、2001年)
  • 『基本表現80で身につくイタリア語』(単著、かんき出版、2003年)
  • 『イタリアオペラを原語で読む カヴァレリア・ルスティカーナ』(単著、小学館、2004年)
  • 『入門終えたら もっとしゃべれるイタリア語』(単著、NHK出版、2005年)
  • 『マキァヴェッリの生涯 その微笑の謎』マウリツィオ・ヴィローリ著(単訳、白水社、2007年)
  • 『CDブック これなら覚えられるイタリア語単語帳』(共著、NHK出版、2008年)
  • 『イタリアオペラに行こう アリアでたどる愛と情熱の世界』(単著、NHK出版、2010年)
  • 『100分de名著 君主論 マキャベリ』(単著、NHK出版、2012年)
  • 『これならわかる イタリア語文法 入門から上級まで』(単著、NHK出版、2016年)
論文・解説
  • 「1898年の女性労働保護法論争について ―モッツォーニとクリショフの女性解放思想―」(『イタリア学会誌』第41号、1991年)
  • 『アンナ・クリショフの軌跡 ―アンドレア・コスタとの関係―』(『池田廉教授退官記念論集』大阪外国語大学、1993年)
  • “Vulnerabilità del mass-media e corretto uso delle parole. Il caso giapponese. Intorno alla dichiarazione dello scrittore Yasutaka Tsutsui.(マスメディアの脆弱性と言葉の正しい使い方について。日本の場合:作家筒井康隆氏をめぐる動き)”(CIVILTÀ ITALIANA ANNO XIX, Associazione Internazionale dei Professori di Italiano, 1995年)
  • 「外国語学習時における『文明の衝突』 ―心理伝達の障壁となる文化的差異について―」(『南欧文化研究論集』Vol.1 桃山学院大学、1997年)
  • 「マキァヴェリのチェーザレ経験 ―ロマーニャへの使節行報告を通して―」(『AULA NUOVA イタリアの言語と文化』大阪外国語大学、1997年)
  • 「外国語教育と実践的クラス経営のあり方 ―イタリア語教育の現場から―」(『南欧文化研究論集』Vol.2、桃山学院大学、1998年)
  • 「イタリア語教育の実践とシステム ―大学における外国語教育の意義―」(『南欧文化研究論集』Vol.3、桃山学院大学、2000年)
  • 「日本における女子大学の役割について ―神戸女学院大学を事例として― Il ruolo delle università femminili in Giappone: il caso della Kobe Jogakuin University」(『神戸女学院大学女性学インスティチュート 女性学評論』神戸女学院大学、2007年)
  • 「カヴァレリア・ルスティカーナ ―短編、戯曲 そして歌劇―」(『星美学園短期大学日伊総合研究所報』第4号、2008年)
  • 「『短編 カヴァレリア・ルスティカーナ』『戯曲 カヴァレリア・ルスティカーナ』」(『星美学園短期大学研究論叢』第40号、2008年)
  • 「2008年度イタリア語学研修報告 ―その学習効果と今後の改善点について―」(『星美学園短期大学研究論叢』第41号、2009年)
  • 「イタリアオペラを読む、見る、楽しむ ―《愛の形》と《愛の表現》を追って―」(『星美学園短期大学日伊総合研究所報』第6号、2010年)
  • 「2010年度イタリア語学研修報告 ―短大1年生の適応過程の検証、および実施時期についての一考察―」(『星美学園短期大学研究論叢』第43号、2011年)
  • 「ヴェルディ オペラの男たち ―G.ヴェルディ生誕200年に寄せて―」(『星美学園短期大学日伊総合研究所報』第10号、2014年)
その他の活動
  • NHKラジオ講座講師(応用編12期、入門編4期)
    『NHKラジオイタリア語講座応用編』《Primi passi in Italia(中級への第一歩)》(単著、1998年1月から3月号、NHK出版)
    『NHKラジオイタリア語講座応用編』《Comunicare bene(イタリア語感覚を磨こう)》(単著、1999年4月から9月号、2000年10月から12月,2001年1月から3月号、NHK出版)
    『NHKラジオイタリア語講座応用編』《Tutti insieme! (手紙に見るイタリア語の世界)》(単著、2000年4月から6月号、2001年4月から6月号、2002年4月から6月号、NHK出版)
    『NHKラジオイタリア語講座応用編』《Italiano in prima fila(オペラで学ぶイタリア語)》「カヴァレリア・ルスティカーナ」(単著、2002年1月から3月号、2003年7月から9月号、NHK出版)
    『NHK出版ラジオイタリア語講座応用編』《Italiano in prima fila(オペラで学ぶイタリア語Ⅱ)》「愛の妙薬」(2003年1月から3月号、2005年1月から3月号、NHK出版)
    『NHKラジオイタリア語講座入門編』《サバイバル術ステップ100》(単著、2004年4月から9月号、2006年10月から12月,2007年1月から3月号、NHK出版)
    『NHKラジオイタリア語講座入門編』《アンコールイタリア語講座Ⅱ》(単著、2008年7月から9月号、2009年1月から3月号《オペラで学ぶイタリア語Ⅱアンコール講座》、NHK出版)
    『NHKラジオイタリア語講座入門編』《イタリア暮らし6ヶ月 フレーズマスター Ce la faccio!》(単著、2018年4月から9月号、2019年10月から2020年3月号、NHK出版)
  • NHK教育テレビ「100分de名著 マキャベリ『君主論』」講師(2011年10月)
    第1回「自立した人間として生きろ」第2回「リーダーの条件とは」第3回「人間関係の極意」第4回「賢い交渉のツボ」
    『君主論 マキャベリ(100分de名著)2011年10月号テキスト』(単著、NHK出版)
  • NHK教育テレビ「EURO24 テレビでイタリア語」講師(4期)
    『テレビでイタリア語テキスト』《「24の街あるきフレーズでローマを体感」本文、中級文法編、発音のコツ》(単著、2012年4月から9月号、2013年10月から12月号,2014年1月から3月号、NHK出版)
    『テレビでイタリア語テキスト』《「五感+αで南イタリアを体感」本文、発音のコツ、中級文法、イタリアオペラに行こう、イタリア語文法道しるべ》(単著、2013年4月から9月号、2014年10月から12月号、2015年1月から3月号、NHK出版)
項目執筆、講演、講座など
  • 『小学館 和伊中辞典 第2版』(共著、小学館、2008年)
  • 「イタリア ことばと文化 Q&A」(1)から(36)(『NHKラジオイタリア語講座テキスト』2003年4月から2006年3月号)
  • 「間違いやすいイタリア語」(1)から(36)(『NHKラジオイタリア語講座テキスト』2006年4月から2009年3月号)
  • 「オペラで学ぶイタリア語」(1)から(36)(『NHKラジオイタリア語講座テキスト』 2006年4月から2009年3月号)
  • 神戸日伊協会主催講演会「イタリアの文化 ― dolce fare niente ―」(1991年)
  • 神戸女学院大学主催公開講演会「イタリア女性のライフスタイル」(2004年)
  • 2005 Europe-Japan Forum on Gender Studies(欧日ジェンダー研究フォーラム)"Il Ruolo dell'Università femminile in Giappone"(日本における女子大学の役割)(2005年)
  • 日伊協会第60回談話会「ヴェリズモオペラに見る男性像 ―歌劇《道化師》3つの愛―」(2011年)
  • 東京イタリア文化会館主催イタリアブックフェア2011「イタリアオペラに行こう アリアでたどる愛と情熱の世界」(2011年)
  • NHK文化センター(神戸)
    「イタリア語講座 ことばと文化」(1995年から2015年)
    「たのしきかなイタリア」(1999年から2001年)
    「イタリア都市・歴史散歩」(2001年から2002年)
    「イタリア 音楽と歴史の旅」(2002年から2003年)
    「イタリア音楽紀行」(2003年から2007年)
  • NHK文化センター(大阪)
    「イタリア紀行 シチリア」(2013年)
  • 朝日カルチャーセンター/朝日JTB・交流文化塾(新宿) 「外交官マキァヴェッリとイタリア・ルネサンス」(2015年)
  • 中日新聞・東京新聞コラム「紙つぶて」(土曜夕刊 2020年1月から6月)
    「 空を見上げ新年をことほぐ」(1月4日)
    「世界で学ばれるイタリア語」(1月11日)
    「四半世紀前の思い」(1月18日)
    「卒論とマキァヴェッリ」(1月25日)
    「 百年前の飛行機」(2月1日)
    「ゼミのモットー」(2月8日)
    「シチリアの春」(2月15日)
    「マキァヴェッリの情報収集」(2月22日)
    「「これ間違ってます」」(2月29日)
    「 ガルッツォの修道院」(3月7日)
    「地球に生きる」(3月14日)
    「ウナギとカニ」(3月21日)
    「マキァヴェッリの家族」(3月28日)
    「 小学生のノートづくり」(4月4日)
    「オペラの花」(4月11日)
    「イドラウリコ」(4月18日)
    「マキァヴェッリの苦労」(4月25日)
    「マントヴァの「ピッ」」(5月2日)
    「あいみょう」(5月9日)
    「イタリアの町の色」(5月16日)
    「ストロンボリ島」(5月23日)
    「マキァヴェッリの忠告」(5月30日)
    「文化は歩みを止めない」(6月6日)
    「遠隔授業」(6月13日)
    「ペストとルネサンス」(6月20日)
    「物語る」(6月27日)
受賞歴 第10回ピーコ・デッラ・ミランドラ賞共同受賞(『マキァヴェッリ全集』筑摩書房、2000年)
所属学会・団体 日本イタリア学会、地中海学会、伊日研究学会(AISTUGIA)
社会的活動 日本イタリア学会評議員(2018年から)

メッセージ

大学院生の頃に初めてイタリアに留学しました。そのとき文化遺産を活用した文化の発信力に圧倒されたことを覚えています。ピサの斜塔から吊り下げされた長さ40mのネクタイ、映画「ローマの休日」で有名なスペイン階段が舞台のファッションショー、古代ローマ遺跡で上演されるオペラやコンサート。言葉の面では、たとえば、「国」をあらわす語が paese, comune, città, nazione, stato などいくつもあって、それぞれに歴史的背景があり、異なるイメージを持って使い分けられていることに興味を持ちました。言葉は文化であり、歴史を知ると今ある生活はさらに豊かになることを実感しました。

帰国後、イタリア語を使って通訳や翻訳の仕事をするようになりました。ちょうどバブル期でイタリアブームが続いたこともあり、商社や百貨店、メーカー(アパレル、繊維機械、インテリア、工業製品、医薬品など)の経済交流を間近で見ました。一方、大学の教壇ではイタリア語クラスを担当してテキスト作りに励みました。1998年から担当したNHKラジオ講座は、留学期と帰国後の実体験が基になっています。

さて、国家について語るとき、政局が云々されるとき、しばしば登場するのがマキァヴェッリの『君主論』です。マキァヴェッリはルネサンス期の栄華を誇るフィレンツェ国の外交官でした。彼の外交文書を翻訳する機会を得たことから、当時の外交関係に深く関心を寄せています。

ひるがえって、現在のイタリアは世界最多の世界遺産を有する観光立国です。イタリア統一後の約一世紀の間に2600万人の移民を送り出し、1970年代を境に移民受け入れ国に転じた、「移民送出国」と「移民受け入れ国」の経験を持つ先進国でもあります。世界に広くイタリア系移民のコミュニティが存在し、イタリア語は、英語、スペイン語、中国語に次いで世界で4番目に多く学ばれています。

イタリア語を学ぶことは文化と芸術にダイレクトに結びついています。学びの切り口は、芸術、デザイン、EU、観光、移民、キリスト教、都市、食文化と多様です。ヨーロッパを基軸とする価値観を知り、私たちの持つ日本文化を背景に、いま世界で起きていることを俯瞰できる力をつけていきましょう。
言葉と文化と歴史の関係を紐解きながら、《godersi la vita(生を享受せよ)》をモットーに、イタリア語を始めてみませんか?