教員紹介

岩崎 敏之 准教授写真

岩崎 敏之IWASAKI Toshiyuki

教授

  • デザイン学部 デザイン学科(建築・環境領域)
E-mailアドレス t-iwasa@suac.ac.jp
ホームページURL https://be-do-see.com/structure/
キーワード:
建築構造学、デザイン教育、木質構造、 耐震診断
出身地 大阪府
学歴 京都工芸繊維大学 工芸学研究科 修士課程 建築学専攻修了(1989年)
学位 修士(工学)(京都工芸繊維大学、1989年)
経歴 学校法人富嶽学園 日本建築専門学校 専任教員(1989年から1999年)
学校法人ソニー学園 湘北短期大学講師(1999年)、 准教授(2003年)、 教授(2010年から2016年)
静岡文化芸術大学 准教授(2016年から)、教授(2020年から)
資格 一級建築士
担当授業分野 構造計画 構造力学 構造デザイン特論
研究分野 建築構造学(主として木質構造)
研究テーマ
  • デザイナーのための構造力学の教育方法について考える。
  • 空間を「かたち」にする「しくみ」について探究する。
  • 伝統的な建造物の耐震診断や耐震補強について考える。
研究業績 著書
  • 『住まいのミカタ』(共著、学芸出版社、2009年)
  • 『生活プロデュース入門』(共著、青土社、2010年)
論文・解説
  • 構造性能評価における災害記録の活用の重要性 ―静岡県の歴史的建造物の構造性能評価に関する研究 その1―(『静岡文化芸術大学研究紀要』第22巻、2022年)
  • 「Design教育における構造力学の位置付けに関する考察」(Designシンポジウム 2019、2019年)
  • 「構造の工学的原理を学ぶ場の実践例に関する考察 木造耐力壁ジャパンカップの開催による学びの機会提供」(日本デザイン学会第66回春季研究発表大会、2019年)
  • 「概念レベルの創起を促す実践演習の方法」(『静岡文化芸術大学研究紀要』第19巻、2019年)
  • 「力や形の工学的原理を伝える言語についての考察」(『芸術工学会誌』No.76、2018年)
  • 「歴史的建造物の構造性能評価に災害履歴を考慮する提案」(日本デザイン学会 第69回春季研究発表大会、2022年)
受賞歴
  • 2019年日本建築学会教育賞(教育貢献)
    「木造耐力壁ジャパンカップ開催による木質構造設計の学びの場の創出」
  • 日本デザイン学会 第69回春期研究発表大会グッドプレゼンテーション賞(2022年)
    「歴史的建造物の構造性能評価に災害履歴を考慮する提案」
所属学会・団体 日本建築学会、日本デザイン学会、芸術工学会
社会的活動
  • 日本住宅・木材技術センター 木質建材利用合理化委員会 等 委員(1996年から1999年)
  • 日本住宅・木材技術センター 顔の見える木材での家づくり推進事業 委員会等 委員(2005年から2007年)
  • 静岡県文化財建造物耐震診断指針策定委員会委員(2008年から2010年)
  • 厚木市市街地にぎわい懇話会メンバー(2008年から2014年)
  • 厚木市まちづくり審議会委員委員(2008年から2014年)
  • 「伝統建築の調査・活用を担う人材育成事業」テキスト編集委員委員(2011年から2014年)
  • あつぎ元気館整備検討委員会委員(2012年から2013年)
  • あつぎ映画祭実行委員会委員(2012年から2016年)
  • 厚木市まちなか活性化プロジェクト メンバー(2014年から2016年)
  • 公開を目指した建造物耐震対策推進委員会委員(2014年から2015年)
  • 古谿荘保存活用計画策定委員会委員(2014年から2016年)
  • 日本建築学会 期限付き建築物設計法小委員会(2017年から2021年)
  • 浜松市入札監視委員会委員(2018年から2022年)
  • 静岡県入札監視委員会委員(2019年から)
  • 日本建築学会 期限到達後の期限付き建築物小委員会委員(2021年から2022年)
  • 重要文化財 神部神社浅間神社拝殿ほか 修理委員会委員(2022年から)
  • 島田市都市計画審議会委員長(2023年)

メッセージ

日々の教育活動において建築の構造を考えることの面白さを伝えていくとともに、建築の構造について考える際の発想方法そのものが、建築に留まらず、さまざまなプロジェクトの実践に生かせるということを、身をもって示していきたいと考えています。

・建築構造学の視点からデザインを考える。

建築における構造学とは、さまざまな建築材料を合わせて、いかに「かたち」にするかということを考える学問であると捉えています。その全体像を示すものとして、構造デザイン概念モデル(図)を提案しています。このモデルで示す体・相・用の3層を往来することが構造デザインの思考プロセスだと考えています。このモデルを起点にして、日々あれやこれやと思い廻らせています。

・伝統的な建造物の耐震診断や耐震補強について考える。

伝統的な建造物は、計算モデルが先にあったわけではなく、さまざまな工夫や試行錯誤の経験の積み重ねの元、形あるものとなっています。それらを残していくために構造について探究すべきことは、単に計算モデルに置き換えて解析するということに留まりません。その方法の模索に向き合っていきたいと思っています。

・地域の課題に向き合う。

浜松市は天竜材の産地です。森林資源を有効活用するためには、さまざまな課題と向き合わなければなりません。建築構造学の視点から、その問題解決に役立つ提案などができれば良いと考えています。
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