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教員紹介
四方田 雅史YOMODA Masafumi
教授 文化政策学科長
- 文化政策学部 文化政策学科
- 大学院 文化政策研究科
キーワード:
産業史、比較経済史、アジア、産業集積、制度, グローバル・ヒストリー
出身地 | 埼玉県 |
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学歴 |
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学位 | 博士(経済学)(早稲田大学、2006年) |
経歴 |
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担当授業分野 | 社会科学の方法、経済学基礎、日本経済論、産業遺産と産業史 など |
研究分野 | 経済史、産業史、経営史 |
研究テーマ | 戦前日本とアジア(特に中国)における産地・産業の制度・慣行の比較、農産物貿易をめぐるグローバル・ヒストリー |
研究業績 | 著書
|
受賞歴 | 社会経済史学会賞 |
所属学会・団体 | 社会経済史学会、経営史学会、アジア政経学会、日本経済思想史研究会、産業考古学会 |
メッセージ
多様な視点を得ること
私は、これまで経済史・産業史という分野を中心に研究してまいりました。具体的に言いますと、日本やアジア(私の専門外ですが、欧米なども含め)の産業や経済が過去にどのように発展し展開してきたか、を考える分野です。先人たちが選択してきた経営戦略や企業組織、先人たちが開発した技術なども研究対象です。幸いにも静岡県や隣の愛知県にはさまざまな産業が集積しています。この歴史や現状にも関心を持っています。
「温故知新」という言葉があります。古いことを知ることから新しいこと(現在や未来)もわかるという意味です。現代を考えるために歴史を見るなんて遠回りだと思うかもしれませんが、歴史には現代に通用する部分も隠れています。歴史からは、現在の経済・企業・産業に至った原因、すなわち起源を知ることができます。たとえば高校の歴史教科書に登場するJ・ワットの蒸気機関や豊田佐吉の織機。現在では陳腐な技術でしょうが、実際に見てみると感動すら覚えます。彼らをはじめとする先人たちの努力を土台に、最先端技術やトヨタのような企業が生まれ、私たちは便利で豊かな生活がおくれるのです。そこからは、将来の経済・産業を考えるヒントや教訓が見えてきたり、現在の私たちには当たり前のことが過去には当たり前でないことが分かったりもします。
「高校で学ぶことと大学で学ぶとは何が違うか」と尋ねられたら、違いの1つは多様な視点を身につけることだと答えます。授業、ゼミ、サークル、アルバイト、ボランティア、友達づきあい、旅行、さまざまな場面で多様な視点を身につけることができます。タイムマシンに乗ることはできませんが、歴史も、旅行と同様、日常と異なる過去から多様な視点を汲み取ることができます。歴史は懐古趣味などではなく、教訓を導いたり、現在を相対化したりと、多様な観点に誘ってくれます。皆さんと一緒に産業や企業の現状と歴史を学びながら、最終目標として、現代社会に対する多様な視点を身につけてもらえれば幸いであると思います。